研究課題/領域番号 |
14023221
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
|
研究機関 | 北陸大学 (2004-2005) 東京家政学院大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
小林 忠雄 北陸大学, 未来創造学部, 教授 (00215336)
|
研究分担者 |
吉田 憲司 国立民族学博物館, 民族学研究部, 教授 (10192808)
澤田 雅彦 東京家政学院大学, 人文学部, 助教授 (70338846)
福田 珠己 (福田 珠巳) 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (80285311)
中野 紀和 萩国際大学, 国際情報学部, 助教授 (80320084)
酒井田 万穂 東京家政学院大学, 家政学部, 助手 (80385129)
溝口 明則 東京家政学院大学, 人文学部, 助教授 (20297336)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
36,600千円 (直接経費: 36,600千円)
2005年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
2004年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
2003年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
2002年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
|
キーワード | 陶磁器制作 / 工房システム / 映像 / 比較研究 / 伝統工芸品 / 図案下絵 / データベース / 感覚受容 / 世界認識 / 映像比較 / マイセン / デルフト / 伝統工芸 / 下絵図案 / 民族芸術 / ライフスタイル / 制作システム / 制作プロセス / 陶磁器 / 身体と姿勢 / 技術 / 下絵・図案 / リモージュ / ヘキスト / 民俗学 / 民族学 / 製作システム |
研究概要 |
本研究は今年度は5名の研究者による研究組織で行ったが、共同作業による共同研究と個々の個別テーマによる研究の2種類があり、前者の共同研究の一つ「日本と西洋の陶磁器制作工房システムの映像による比較研究」の今年度の実績は、ドイツの国立マイセン磁器製作所とオランダのロイヤルデルフトフレス磁器製作所の全制作工程とその周辺環境などのビデオフィルムと日本国内の九州の柿右衛門窯および高取八山窯の陶磁器制作工程の記録映像を編集し、同名のタイトルで、特に4面マルチ画像を駆使して4つの陶磁器づくりの工程の比較が可能になるよう工夫した。約51分間のDVD-ROMの形態でプレスした。この映像撮影の結果、新たな知見として制作システムは類似しているものの、モノづくりの目的が異なる点に注目され、また伝統性と合理化、省力化の意味の違いが判明した。 次に「加賀の伝統工芸品の図案下絵データベース」の共同研究における今年度の実績は、図案下絵のデータ化の編集作業をすべて終え、石川県立美術館所蔵分2500点と財団法人宗桂会所蔵分400点の映像資料計2900点分をDVD-ROMに収録し、検索できるシステムとした。さらにそのデータを見やすくするための編集作業と作品の名称、書き込み文書、色彩などの解説文を作成し、全資料一覧表を作成した。この図案の背景にある江戸時代の造形文様のルーツを探るべくポルトガル、スペインの装飾美術館、家具調度博物館などで生活文様の調査を行い、約200点の文様データの写真を入手した。これとの照合比較は充分ではないが、特に九谷陶磁器の文様のなかに類似のものがいくつか見つかった。いずれにしろ明治期の伝統工芸品の図案・下絵のデザイン画がこれほど大量の資料をデータベース化ができたことは画期的なことと言えよう。今後の西洋近代の感覚受容と同化作用の問題に その他の個別研究では、日本と西洋の風俗画から見たライフスタイル表現方法の違いや日本の初期の民芸運動に潜む西洋との関係を論じた論文、またディオラマ製作の背景にある世界認識の問題を論じた論文をまとめた研究成果報告書A4版177ページを完成することができた。
|