研究課題/領域番号 |
14023237
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
松原 聰 国立科学博物館, 地学研究部, 室長 (40000137)
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研究分担者 |
宮脇 律郎 国立科学博物館, 地学研究部, 主任研究官 (80290865)
清水 正明 富山大学, 理学部, 教授 (50162714)
横山 一己 国立科学博物館, 地学研究部, 室長 (40126628)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 鉱石 / 亀谷鉱山 / 石見鉱山 / 山ケ野鉱山 / 湯之奥金山 / カラミ / 尾小屋鉱山 / 尾去沢鉱山 / 小坂鉱山 |
研究概要 |
本年は、以下の鉱山などで資料調査をおこなった。富山県大山町亀谷鉱山、兵庫県和田山町朝日鉱山、島根県大田市石見鉱山、島根県協和町津和野笹ヶ谷鉱山、静岡県河津町縄地鉱山、静岡県下田市河津鉱山、鹿児島県大口市山ヶ野鉱山、鹿児島県入来町入来鉱山、鹿児島県吹上町平鹿倉鉱山、同町豊城鉱山。これらの施設のうち、鉱山の古い廃石堆積場所では、低品位の鉱石ならびに母岩の収集をおこない、鉱石を構成する鉱物の種類などを調べた。詳しいX線回折実験や化学分析などは現在進行中である。また、「江戸のモノづくり」A03班で行なわれたシンポジウム「生産遺跡から探る「モノづくり」の歴史」(第1回金山・銀山の技術)に出席し、貴重な情報を得ることができた。また、戦国時代から江戸時代まで採掘されていた湯之奥金山遺跡のことを展示する湯之奥金山博物館を見学し、考古学的見地での解析と鉱物学的な解析とでかなりの差があることもわかった。特に、古い時代の鉱石そのものは、ほとんど分析がされていない上に、製品となった金銀貨幣類の精密な分析もされていないことが判明した。古い金銀鉱山では、鉱石を粉にし、水による選鉱をした残りのカス(ゆりかす)が廃棄されているが、この中にかなり金銀が残されているようで、今後はこれらの精密な化学分析などが必要であることがわかった。
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