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転座型白血病のDNAチップを用いた分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14026010
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

林 泰秀  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30238133)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード遺伝子 / ゲノム / バイオテクノロジー / マイクロアレイ / 癌
研究概要

転座型白血病細胞の新規転座関連遺伝子を単離して、その遺伝子の発生と分化における役割およびキメラ遺伝子の標的遺伝子を検索した。我々はこれまで11q23転座型白血病のMLL遺伝子の相手遺伝子をCBP, p300, ABI1, AF5q31など8種単離した。転座型白血病に関連する遺伝子を次々と単離しつつ、これらの遺伝子をin vitroとマウスの系を用いて正常での役割を検討する。転座型急性リンパ性白血病(ALL)の新鮮検体を用いて、転座の相手による発現の相違をDNA Chipを用いて検索し、下流の標的遺伝子を探索した。t(4;11)15検体、t(11,19)6検体、t(5;11)2検体、および対照としてt(12;21)6検体、t(1;19)3検体からRNAを抽出し、Affymetrix社のDNA Chip(12,000個)により発現プロファイルの解析を行った。t(4;11)のみ発現している遺伝子が10種、t(11;19)のみに発現している遺伝子が12種みられ、両方に共通して発現がみられる遺伝子が、FLT3, HOXA9, HOXA10等15種にみられた。興味あることに、MLL再構成のある21検体中予後による発現パターンの相違がみられ(p=0.01)、転写因子のRUNX2が予後良好群で、CDP遺伝子が予後不良群で高発現を示した。また21例で共通して発現が高かったFLT3遺伝子の変異を調べたところ、4例(18%)で変異がみられた。これらの遺伝子の発現を定量reverse transcriptase(RT)-PCRでチェックしたところ、ほぼアレイの発現と一致していた。MLL再構成例の共通の標的遺伝子および転座相手の相違によるMLLのキメラ遺伝子の下流の標的遺伝子の相違を探索するため、これらの遺伝子を詳細に検討し、共通する下流遺伝子をしぼる作業を進めている。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Taketani T: "The HOXD11 gene is fused to the NUP98 gene in acute myeloid leukemia with the t(2;11)(q31;p15)"Cancer Res. 62. 33-37 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Ono R: "SEPTIN6, a Human Homologue to Mouse Septin6, Is Fused to MLL in Infant Acute Myeloid Leukemia with Complex Chromosomal Abnormalities Involving 11q23 and Xq24"Cancer Res. 62. 333-337 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Taketani T: "The t(7;11)(p15;p15) in acute myeloid leukemia results in fusion of the NUP98 gene with a HOXA cluster gene, HOXA13, but not HOXA9"Genes Chromosomes Cancer. 34. 437-443 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Ono R: "LCX, leukemia-associated protein with a CXXC domain, is fused to MLL in acute myeloid leukemia with trilineage dysplasia having t(10;11)(q22;q23)"Cancer Res. 62. 4075-4080 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Taketani T: "Novel NUP98-HOXC11 Fusion Gene Resulted from a Chromosomal Break within Exon 1 of HOXC11 in Acute Myeloid Leukemia with t(11;12)(p15;q13)"Cancer Res. 62. 4571-1574 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Kitagawa Y: "Prevalent involvement of illegitimate V(D)J recombination in chromosome 9p21 deletions in Lymphoid Leukemia"J Biol Chem.. 227. 46289-46297 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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