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TNFファミリー分子及びサイトカインを介するアポトーシス増殖シグナル伝達機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 14028002
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関北海道大学

研究代表者

宮崎 忠昭  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (60272431)

研究分担者 松田 正  北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (20212219)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2002年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
キーワード遺伝子 / 癌 / シグナル伝達 / 免疫学 / アポトーシス
研究概要

(1)細胞接着を阻害し、integrin receptor等の接着分子からのシグナルを抑制することにより、アポトーシス(接着依存性アポトーシス:anoikis)が誘導される。癌細胞の増殖および転移においてanoikisのメカニズムを解明することは癌治療のために重要であり、我々はこのanoikis誘導の機構においてDAP3 (death associated protein 3)が機能を有していることを見い出した。さらにこのDAP3の機能の制御はそのリン酸化によって行われていることを確認し、そのリン酸化を行うkinaseについても同定と解析を行った。
(2)癌の発症、増殖および浸潤とDAP3との関連性を検討するため、胃癌患者の癌組織部においてDAP3の発現をwestern blottingおよび組織切片の免疫染色を行って検討した。その結果、胃癌の中では印環細胞癌、低分化腺癌、腺扁平上皮癌においてDAP3の発現が著しく亢進している例を認めたため、現在、その発現が亢進しているDAP3のアミノ酸変異の有無について解析を行っている。また、胃癌患者由来の組織を用いて作成したcDNAを使用して、DAP3のシークエンスをPCRにより確認したところ、アミノ酸置換が考えられるDNAの変異を確認した。
(3)新たなアポトーシスを誘導する分子としてクローニングされたDeath Receptor 6 (DR6)のシグナル伝達機構を解明するため、DR6の細胞内領域に物理的に会合する分子を酵母two hybrid法によりスクリーニングした結果、その候補として18個の遺伝子産物をクローニングした。これらのうちクローニングされた頻度の高かった2個の遺伝子産物について哺乳類細胞内での会合を検討した結果、DR6との会合を確認した。
(4)TDAG8 (T cell death associated gene 8)遺伝子の発現誘導は、グルココルチコイドによる胸腺細胞株のアポトーシス誘導と相関していた。TDAG8のトランスジェニックマウスを作製し解析した結果、TDAG8はcaspaseの活性化に関与していることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-03-31   更新日: 2018-03-28  

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