• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Smads活性化因子Hgs/Hrsの細胞増殖・がん化における役割

研究課題

研究課題/領域番号 14028004
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東北大学

研究代表者

浅尾 裕信  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80250744)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2002年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
キーワードサイトカイン情報伝達 / HGS / SMAD / EGF受容体
研究概要

IL-2やGM-CSFによりチロシンリン酸化される分子としてFYVE finger分子Hgsを単離した。Hgs遺伝子ホモ変異マウスは、アクチビン受容体を介するSmad2の活性化障害のため胎生10.5日以前に死亡する。Smad2、Smad4は癌抑制遺伝子として働いていることが報告されているため、Smads活性化に関わるHgsも癌抑制遺伝子として機能している可能性を想定し研究をおこなってきた。Hgsの遺伝子座(17q25)に相当する領域のLOHが認められている食道癌におけるHgsの変異を検索したが、これまでのところ明らかなHgs分子の異常は見つからなかった。次にT細胞でのHgsの機能を検討した結果、当初非免疫系細胞を用いた実験結果とは異なり、Hgs発現がTGFβ-Smadシグナル系を抑制した。従って、Hgsの機能は細胞種により差があることが判明した。また、ショウジョウバエの系において、HgsがEGF受容体のendocytosisとdegradationに関わっていることが明らかにされた。我々も哺乳類の系で、EGF依存性だけでなく、EGF非依存性のEGF受容体のendocytosisにもHgsが関与することを示した。従ってEGF受容体の調節因子としてのHgsの機能と細胞癌化との関連をさらに追求したいと考えている。また、Hgsを完全に欠損する細胞株をSV40 large T抗原を用いて樹立することが出来た。さらにこの細胞に野生型あるいは様々な変異を導入したHgsを発現する細胞を樹立した。これらの細胞株が今後、Hgs機能の全容解明に有用になってくるものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Katz, M.: "Ligand-Independent Degradation of Epidermal Growth Factor Receptor Involves Receptor Ubiquitylation and Hgs, an Adaptor Whose Ubiquitin-Interacting Motif Targets Ubiquitylation by Nedd4"Traffic. 3. 740-751 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Yamada, M.: "Signal transducing adaptor molecule STAM1 and STAM2 are required for T-cell development and survival"Mol.Cell.Biol.. 22. 8648-8658 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Kunzmann, S.: "SARA and Hgs attenuate susceptibility to TGF-β1-mediated T-cell sunppression"FASEB J.. 17. 194-202 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Morita, E.: "Human parvovirus B19 non-structural protein (NS1) induces cell cycle arrest at G1 phase"J.Virol.. 77. 2915-2921 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi