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血管回路網形成の分子メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 14028006
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東北大学

研究代表者

田村 宏治  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (70261550)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
2002年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
キーワード血管 / 肢芽 / 形態形成 / VEGF / レチノイン酸 / 遺伝子発現
研究概要

鳥類におけるVEGFファミリーの一つであるRIGF(Retinoic acid-Induced Growth Factor)の血管網形成における機能を解析した。昨年度の研究として行ったin situ hybridization法によるRIGFの発現部位の詳細検討により、RIGFが胚発生期の血管網の形成、とくに四肢を栄養する動脈(鎖骨下動脈)の形成に機能を持つ可能性が見出されたので、本年度はこの点に特に注目して研究を行った。まず、前肢と後肢においてRIGFの機能差が存在するかどうかを調べるため、前肢と後肢の発生過程の違いを詳細に調べた(Saito et al.,2002)が、顕著な差は見出されなかった。また四肢形態形成に必須の分子であるレチノイン酸およびshhと、RIGFの関係についてin vivoにおける局所投与実験系を用いて調べ、RIGFがこれらの因子の下流に存在する機能分子である可能性を示した。さらに、四肢を栄養する血管網のパターン形成とRIGFの機能との関係を調べる目的で手足の形成における様々な分泌因子の寄与とくにFGFファミリーの機能を解析し、発生期の胚胎の血管網にさまざまな人為的形態変更を施した際のRIGFの発現変化を調べることにより、四肢の中心動脈(鎖骨下動脈)の形成にRIGFが関与している可能性を見出した(Tamura et al.,2003)。とくに本実験系を用いて、本来四肢の生える位置ではないわき腹の部分にFGFを局所投与することによって過剰な肢芽を作成し、そのときの血管の配行パターンとRIGFの異所的発現の発現部位との比較により、RIGFの発現部位に沿って中心動脈(鎖骨下動脈)が形成される事を明らかにした。今後はマウスFIGFの発現および機能とニワトリRIGFの機能との比較を行いながら研究を進める必要がある。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Saito, D., Yonei-Tamura, S., Kano, K., Ide, H., Tamura, K.: "Specification and determination of limb identity : evidence for inhibitory regulation on Tbx gene expression"Development. 129. 211-220 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Yajima, H., Hara, K., Ide, H., Tamura, K.: "Cell adhesiveness and affinity for limb pattern formation"International Journal of Developmental Biology. 46. 897-904 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Yokoyama, H., Tamura, K., Ide, H.: "Anteroposterior axis formation in Xenopus limb bud recombinant : A model of pattern formation during limb regeneration"Developmental Dynamics. 225. 277-288 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Tamura, K., Amano, T., Satoh, T., Saito, D., Yonei-Tamura, S., Yajima, H.: "Expression of rigf, a member of avian VEGF family, correlates with vascular patterning in the developing chick limb bud"Mechanisms of Development. 120. 199-209 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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