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RhoファミリーGタンパク質による細胞分裂制御

研究課題

研究課題/領域番号 14028013
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

馬渕 一誠  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40012520)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2002年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワードRho / 低分子量Gタンパク質 / 細胞分裂 / 初期発生 / 細胞骨格 / シグナル伝達 / 細胞運動
研究概要

原がん遺伝子の一つrhoの産物Rhoは細胞分裂、細胞運動、動物の初期発生を制御するシグナル伝達系の主要メンバーと考えられている。本研究ではRhoシグナル伝達系がどのようにしてこれらの生物現象を制御するのかを解明するため、1)分裂酵母のRho3の機能解析、2)アフリカツメガエルを用いた、Rhoとアクチン細胞骨格を結び付けると考えられるIQGAPの機能解析、を行った。その結果、分裂酵母の新規のRhoファミリータンパク質Rho3を見い出した。Rho3は細胞膜に局在していた。Rho3とCdc42の下流に共通のターゲットとして新規のformin/diaphanousタンパク質のFor3があることも明らかになった。Rho3とFor3はアクチン細胞骨格、微小管を支配し、その結果、細胞形状や細胞分裂位置の決定に関与していることが分かった。
アフリカツメガエルのcDNAライブラリーからIQGAP遺伝子をスクリーニングした結果ヒトのIQGAP1、IQGAP2と相同な2つのIQGAP遺伝子をクローニングした。XIQGAP1、XIQGAP2は培養細胞内でアクチン細胞骨格および細胞接着部位に存在し、アクチン細胞骨格の再編成を調節している可能性が示唆されたが、機能的に同じでない可能性も示唆された。初期胚においてはXIQGAP1は全ての細胞の細胞-細胞間に局在していた。中でも形態形成運動が盛んに起こる部位において特に強く局在した。XIQGAP2は胚の全ての細胞の核に濃縮した局在が観察され、細胞-細胞間においても局在が観察された。これらの結果より、XIQGAP1,2は培養細胞内でアクチン細胞骨格および細胞接着部位に存在し、アクチン細胞骨格の再編成を調節している可能性が示唆されたが、機能的に同じでない可能性も示唆された。また初期胚の細胞間接着構造の維持に働いている可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Arai, R: "F-actin ring formation and roles of F-actin cables in the fission yeast Schizosaccharomyces pombe"J. Cell Science. 115. 887-898 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Noguchi, T.: "Localized calcium signals along the cleavage furrow of the Xenupus egg are not involved in cytokinesis"Molecular Biology of the Cell. 13. 1263-1273 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Wong, K.C.Y.: "Importance of a myosin II-containing progenitor for actomyosin ring assembly in fission yeast"Current Biology. 12. 1-20 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Takayama, M.: "Microtubule organization in Xenopus eggs during the first cleavage and its role in cytokinesis"Cell Structure & Function. 27. 163-171 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Nakano, K.: "The small GTPase Pho3 and the diaphanous/formin For3 function in polarized ell growth in fission yeast"J. Cell Science. 115. 4629-4639 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Narumiya, S.: "Spinning actin to divide"Nature. 419. 27-28 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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