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血液細胞に発現する新規SH2蛋白質HSH2によるJAK2/STAT5の活性化機構

研究課題

研究課題/領域番号 14028016
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

小田 司  東京大学, 医科学研究所, 寄付研究部門教員 (10323643)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2002年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
キーワード遺伝子 / 癌 / シグナル伝達 / 細胞・組織
研究概要

JAK/STAT経路は細胞増殖に中心的な役割を持つシグナル伝達機構のひとつであり、その制御の異常が細胞の癌化と密接に関連している。HSH2 (Hematopoietic SH2 protein)は、我々が同定した新規SH2蛋白質で、血液細胞で強く発現している。本研究で、HSH2とJAK2との相互作用について調べてみた。その結果、HSH2のN末端は構成的に、C末端はキナーゼ活性依存的にJAK2と結合することが分かった。更に、HSH2のC末端領域がJAK2の活性を増強することが明らかになった。JAK2の活性を増強するタンパク質はこれまでほとんど知られていない。HSH2によるJAK2の活性化のメカニズムの解明は、JAK/STAT経路を制御する分子機構の全体像を明らかにしていく上で重要であると考えられる。次にHSH2と血液疾患発症との関連について検討した。ESTデータベースでHSH2 cDNAクローンの異常を検索したところ、あるalternative splicing formは野性型HSH2 cDNAと比べて4塩基欠失しており、野性型HSH2の翻訳ができないことが分かった。興味深いことに、データベース上の野性型HSH2 cDNAが正常血液細胞、白血病由来細胞(10クローン)のどちらからも検出されたのに対して、上記のalternative splicing form cDNAはすべて白血病細胞(5クローン)から検出された。HSH2の異常が、JAK/STAT経路の制御を乱し、血液疾患発症に関与しているか更に検討していく必要がある。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小田 司: "HSH2 : A Novel SH2 Domain-Containing Adapter Protein Involved Kinase Signaling in Hematopoietic Cells"Biochemical and Biophysical Research Communications. 288. 1078 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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