研究課題/領域番号 |
14028022
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
野田 政樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50231725)
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研究分担者 |
辻 邦和 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (20323694)
二藤 彰 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (00240747)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | オステオポンチン / 転移 / 悪性黒色腫 / 血管形成 / 固形癌 / ノックアウトマウス |
研究概要 |
オステオポンチンは腫瘍の転移における乳癌の予後との相関が報告され、また血中のオステオポンチンレベルが前立腺癌の予後との相関を持つことが臨床的に明らかにされたが、なおその癌の転移とオステオポンチンレベルの相関性をつなぐメカニズムについては明らかでない。今回の研究においては癌の転移巣における血管形成とオステオポンチンの役割についての検索を行った。すなわち、静脈より導入した悪性黒色腫細胞が転移する肺における転移巣の数がオステオポンチンの欠失により抑制されるモデルを用い、その転移巣の周囲の血管組織を形態学的に観察したところ腫瘍の転移巣周辺の血管組織の形成においては野生型とオステオポンチンのノックアウトマウスはほぼ同様であった。B16悪性黒色腫細胞とこの細胞が誘導する可能性のある血管形成におけるオステオポンチンの役割を明らかにするためにB16悪性黒色腫を皮内に投与し、約1cm直径の腫瘍塊を形成させる実験を行ったところ、野生型ならびにオステオポンチン欠失マウスともに同様の大きさの腫瘍塊の形成が観察され血管形成の検索を行った結果、両遺伝子型で同様の血管の形成が観察された。一方、炎症による血管形成モデルについてはオステオポンチンの欠失によって抑制が観察された。以上の結果は腫瘍の転移の形成の際に起こる血管形成や腫瘍が局所で腫瘍塊を形成して固形癌としての増大する際の血管形成についてはオステオポンチンが関与しないメカニズムが存在し、この分子の癌の転移における作用点は転移先の腫瘍形成以前の段階、即ち血管からの遊走や血管内への着床の段階にあることが推察された。
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