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がん細胞の浸潤・転移における小胞輸送の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14028045
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関徳島大学

研究代表者

佐々木 卓也  徳島大学, 医学研究科, 教授 (40241278)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2002年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワード浸潤・転移 / 細胞間接着分子 / 小胞輸送 / クローディン / タイトジャンクション / Rabファミリー
研究概要

がん細胞の浸潤・転移においては、上皮細胞の細胞間接着の形成・分解が重要な役割を果たしている。細胞間接着の形成・分解は、細胞間接着分子の小胞輸送を介した細胞膜への輸送や細胞膜からの取り込みとリサイクリングによりダイナミックに制御されていると考えられる。本研究では、細胞間接着の形成・分解の制御機構を明らかにする目的で、京都大学の月田先生のグループが発見したタイトジャンクション(TJ)を構成する細胞間接着分子クローディンに注目し、その小胞輸送について研究を進め、以下の成果を得た。1.極性を有する上皮細胞の基底側膜蛋白質であるLDL受容体(LDLR)と頂端側膜蛋白質である神経栄養因子受容体(p75NTR)の小胞体からゴルジ体を経て細胞膜に至る小胞輸送の過程について非極性細胞を用いて生化学的に解析できるアッセイ系がすでに他のグループにより確立されており、LDLRとp75NTRがそれぞれ異なる輸送小胞によって運ばれることが証明されている。本研究では、この系を応用し、クローディンが新しく合成され、ゴルジ体で輸送小胞に積み込まれて細胞膜に運ばれる過程を定量的に解析できるアッセイ系の開発に成功した。2.このアッセイ系を用い、小胞輸送の制御分子群Rabファミリーのメンバーで、TJに局在することが報告されているRab13とRab3Bは、各々クローディンとLDLRの細胞膜への輸送を制御し、ともにp75NTRの細胞膜への輸送には関与しないことを明らかにした。Rabの小胞輸送に対する特異性から考えると、これらの結果から、クローディンは基底側膜蛋白質LDLRと頂端側膜蛋白質p75NTRとは異なった輸送小胞にのって運ばれていることが予想され、今後クローディンの輸送に関わるRab13の作用機構の解明が重要であると考えられた。このように、本研究は予想以上に進展し、当初の目的はほぼ達成できた。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nagano, F.: "Rabconnectin-3 : A novel protein that binds GDP/GTP exchange protein and GTPase-activating protein for Rab3 small G protein family"J. Biol. Chem.. 277. 9629-9632 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Nakanishi, H.: "Isolation of regulator proteins for the Rab3 subfamily GTPases"Methods Mol. Biol.. 189. 143-156 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Nakanishi, H.: "Catecholamine Research : from Molecular Insights to Clinical Medicine"Kluwer Academic/Plenum Publishers. 77-80 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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