研究課題/領域番号 |
14028064
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
勝木 元也 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 所長 (20051732)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2002年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | がん遺伝子 / がん抑制遺伝子 / H-Ras / トランスジェニックマウス / Cre / loxP / 活性型がん遺伝子 / 乳頭腫 |
研究概要 |
発がんは、がん遺伝子やがん抑制遺伝子の変異と深く関わる現象である。そこで、がん遺伝子であるH-Rasの変異を、マウス個体の様々な細胞に自在に発現し、細胞増殖の異常やがん化の過程を解析することは、Rasタンパク質の活性化が引き起こす発がんの初期仮定を、異なる細胞種で検討することが出来、その後に起こるがん化の解析に大きなヒントを与えるものと考えられる。そこで、活性型H-Ras(12Val)遺伝子のプロモーター部位に挿入DNA断片を、loxP配列で挟む構造に構築し、マウス受精卵に注入し、トランスジェニックマウスを作成した。このマウスは、正常に発育し、正常に子孫を残すことが出来た。一方、Cre酵素遺伝子を、カムカイネース遺伝子のプロモーターに接続した構造を持つ遺伝子導入トランスジェニックマウスと交配したところ、生後約4週目から、足の掌に。大きな乳頭腫ができはじめ、さらに顔面にも出来、大きいものは2cm以上に盛り上がった。これらの細胞からDNAを抽出し、解析した結果、いずれも活性型H-Ras遺伝子の発現が確認された。一方、Creが確実に発現している海馬から細胞を採り、DNAを抽出した結果、やはり活性型H-Rasの発現が認められた。しかし、海馬の細胞は、異常増殖をしておらず、シグナル伝達におけるH-Rasの役割が、皮膚の細胞では、細胞の増殖に関与しており、脳の領域である海馬の神経細胞では、細胞増殖ではなく、神経伝達に関与していることが強く示唆された。
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