研究課題/領域番号 |
14028067
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 特殊法人理化学研究所 |
研究代表者 |
三浦 正幸 理化学研究所, 細胞修復機構研究チーム, チームリーダー (50202338)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / Bax / Drob-1 / 細胞死 / 遺伝学 |
研究概要 |
Drob-1は我々が初めて同定したショウジョウバエBcl-2ファミリー分子であり構造的にも機能的にも哺乳類のBaxに類似している。ショウジョウバエ複眼特異的にDrob-1を発現するトランスジェニックフライは、Drob-1の発現量に依存して複眼を構成する細胞の細胞死が誘導され、rough eyeと呼ばれる外部形態を呈する。このショウジョウバエと全ゲノムの半数以上をカバーする染色体欠失系統(deficiency kit)とをかけ合わせ、Drob-1の過剰発現によるrough eye表現型を増悪あるいは改善するドミナントモディファイアーを選別し、Drob-1によるrough eye表現型をほぼ完全に回復させる1つの遺伝子領域を同定している。この領域内に含まれる全ての予想される遺伝子についてRNAiによる機能的ノックダウンを行ってDrob-1による細胞死への影響を調べている。 上に述べた遺伝子の欠損系統を用いたドミナントモディファイアースクリーニングに加え、Gene Search (GS)系統を用いたDrob-1のモディファイアースクリーニングを同時に進めた。これはショウジョウバエ異所発現系統であるGS系統を用いて個体内で未知遺伝子を強制発現させる方法であり、強制発現の結果引き起こされる様々なショウジョウバエの表現型をもとに、機能的に遺伝子をスクリーニングすることができる優れた手法である。UAS異所発現トラップショウジョウバエ系統を、複眼特異的にGAL4転写因子タンパク質を発現するGMR-GAL4系統とDrob-1とを同時に発現する系統とを交配させ、次世代の子孫の複眼の表現型を観察する。Drob-1によるrough eye表現型を増悪あるいは改善するモディファイアーを選別した。現在5000系統のスクリーニングを終え、得られた数種類のGS系統とその原因遺伝子について解析を進めている。
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