研究課題/領域番号 |
14030025
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中尾 洋一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (60282696)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2002年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 血管新生 / 海洋無脊椎動物 / 阻害剤 / がん / 転移 / MMP / ES細胞 |
研究概要 |
新たな抗がん剤探索を目的としたこれまでの研究で、血管内皮細胞の管腔形成に対する阻害活性およびマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)に対する阻害活性を指標として、海洋無脊椎動物を対象に血管新生阻害物質の探索を行い、6種の海綿と1種の腔腸動物から6つの新規化合物を含む11個の活性化合物を得ている。今年度の研究では新たに1種のホヤと4種の海綿から2種の既知化合物と6種の新規化合物をMMP阻害剤として得た。 また、今年度から新たにマウスES細胞in vitro血管再構築系を用いた血管新生阻害活性試験を導入してスクリーニングを行うとともに、これまでに得られた有望活性化合物について血管新生阻害活性を調べ2つの化合物に活性を認めた。このうち1つの化合物については、スクリーニング委員会が行うヒトがん細胞パネル試験においてCOMPARE marginalと判定されユニークな作用機構が示唆されたため、Nude mouse/Xenograftによる抗腫瘍活性検定試験を準備中である。 さらに、Flt-1のチロシンキナーゼ阻害活性およびHUVECの系における細胞遊走阻害活性が明らかとなった化合物avaroneについて、スクリーニング委員会においてNude mouse/Xenograftによるin vivo抗腫瘍活性試験を行い、腫瘍の増殖抑制が認められた。
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