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リポソームを用いた菌体成分の腫瘍巣へのターゲティング-感染免疫を応用した新規癌免疫療法の開発-

研究課題

研究課題/領域番号 14030038
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

門脇 則光  京都大学, 医学研究科, 助手 (60324620)

研究分担者 丸山 一雄  帝京大学, 薬学部, 教授 (30130040)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2002年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
キーワード腫瘍免疫 / アジュバント / 自然免疫 / ドラッグデリバリーシステム / リポソーム
研究概要

ドラッグデリバリーシステムを用いて、全身投与したアジュバントを腫瘍巣に選択的に送達し、そこで自然免疫反応を惹起することが、有効な抗腫瘍免疫反応の誘導を促すかどうかを検討した。大腸癌細胞株CT26を皮内接種し径1cmになったマウスに、lipid Aの誘導体であるONO-4007を封入したPEG-リポソームを静注すると、腫瘍巣で選択的に炎症反応が惹起され、リポソームの3回投与によりマウスの生存期間が延長した。一方、PEG-リポソームに封入せずにONO-4007を3回静注した場合も同程度の効果がみられ、PEG-リポソームへの封入の有無による差異を見いだすことが現時点ではできていない。CT26にモデル抗原としてβ-ガラクトシダーゼ(β-gal)遺伝子を導入したCT26.CL25をマウスに皮内接種する前に、β-galを完全フロイントアジュバントと混合して皮下投与する予防モデルでは、腫瘍の増大は抑制されたが、腫瘍径が1cmになってからβ-galを投与する治療モデルでは、腫瘍の増大を抑制することはできなかった。以上の結果は、腫瘍特異的T細胞を誘導することに比べ腫瘍巣で自然免疫反応を誘導することの方が、より有効な抗腫瘍免疫反応を誘導しうることを示唆している。今後は、ONO-4007封入リポソームまたはONO-4007単独の1回投与の効果を比較することにより、アジュバントのリポソームへの封入が、より持続的で強力な抗腫瘍効果を誘導するかどうかを検討する。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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