研究課題/領域番号 |
14030045
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今西 武 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (40028866)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 人工核酸 / オリゴヌクレオチド / アンチセンス法 / BNA / HCV / NF-kB / 翻訳阻害 / 遺伝子治療 |
研究概要 |
我々は、天然ヌクレオシドの糖部を架橋構造化によりN型やS型立体配座に固定した新しい人工核酸(BNA類)モノマー類を種々開発し、それらを導入したオリゴヌクレオチド(ODN)類の有用性について検討している。それらBNA類の中で、相補鎖RNAに対して極めて強く結合する2',4'-BNAで修飾したODN(BNA-ODN)を種々合成し、それらのアンチセンス分子としての機能評価を行なった。HepG2培養細胞中でC型肝炎ウイルス(HCV)を標的としたBNA-ODNによるアンチセンス効果をレポータープラスミドを用いて検討した結果、ループ構造の翻訳開始コドン近傍のみならずステム構造領域を標的部位とした場合でも、特異的で良好なアンチセンス効果が認められた。BNA-ODNの代わりに同配列のアンチセンス天然DNA-ODNでは全く効果がなく、ホスホロチオアート型PS-ODNでは非特異的な発現制御が認められるのみであった。また、先に述べた外来遺伝子のみならず、細胞内在性遺伝子を標的としたアンチセンス評価も検討した。すなわち、アポトーシスに深く関与している転写因子NF-κBのサブタイプの一つp65遺伝子についてBNA-ODNによるアンチセンス効果をHeLa細胞中で検討したところ、良好なアンチセンス効果が認められる結果となった。さらに、ODN分子の細胞内移行を向上させるため、さまざまな手法についても検討を加えた。
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