研究課題/領域番号 |
14031227
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | (財)放射線影響研究所 |
研究代表者 |
SHARP G. B. 財団法人放射線影響研究所, 疫学部, 副主任研究員 (90344415)
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研究分担者 |
小山 幸次郎 財団法人放射線影響研究所, 疫学部, 室長(研究員) (90186833)
錬石 和男 財団法人放射線影響研究所, 臨床研究部, 内科長(研究員) (50359452)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 乳がん / IGF-1 / IGFBP-3 / エストラジオール / 疫学研究 / 症例対照研究 / 原爆被爆者 / 酸化ストレス |
研究概要 |
日本人原爆被爆者調査は、追跡期間が最も長い調査の一つであり、採血と生活習慣調査から乳がん診断までの期間が長い。そのため、閉経後の乳がんリスクと閉経前に測定された血清指標との関係についての解析も可能である。この研究の目的は、コホート集団を基盤とした、症例対照研究を実施することにより、この調査集団から得られた保存血清を用いて乳がんリスク因子と予防因子を明確にすることである。2002年半ばまでに診断が下された合計243の乳がん症例について、乳がん診断以前に収集された血清試料が得られた。血清試料の種類(凍結或いは凍結乾燥)、居住都市、閉経状況、採血時年齢、採血年月日および放射線被曝情報に基づいて、症例とがん罹患歴のない対照者を1対2の割合で組み合わせた。閉経年齢前後(43-55歳)に試料が収集された女性に対しては卵胞刺激ホルモン(FSH)検査を実施し、閉経状況に基づくマッチングを確実にした新しい対照者を選んだ。測定対象となった生物学的指標は、総エストラジオール、インシュリン様増殖因子1(IGF-1)、インシュリン様増殖因子結合蛋白質3(IGFBP-3)、および酸化ストレス指標の活性酸素代謝産物誘導体(D-ROM)であった。ロジスティック・モデルの作成およびリスク推定値の計算を行うため、現在測定結果をデータセットにまとめている。2002年12月の文部科学省の報告会で予備結果を報告した。5件の論文が過去1年のうちに発表または現在印刷中である。
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