研究課題/領域番号 |
14033230
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
水島 徹 岡山大学, 薬学部, 助教授 (00264060)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | DNA複製 / ORC / Orc5p / ATP / 活性調節 / 安定化 / Cdc6p / ATPase |
研究概要 |
大腸菌の複製開始因子DnaAはATPと結合し、このATP結合活性が細胞内DNA複製に必須であることが遺伝学的に証明されている。一方真核生物の複製開始因子ORC(Origin Recognition Complex)はATPと結合する二つのサブユニット(Orc1pとOrc5p)を持っている。この内、Orc1PのATP結合活性に関しては、細胞内DNA複製に必須であることが遺伝学的に証明されているが、Orc5pのATP結合活性に関しては全く分かっていなかった。そこで我々はATPと結合出来ないOrc5pを発現している変異株(ORC5-A)を作成しその解析を行った。我々はORC5-A株が温度感受性を示すことを見出し、Orc5pのATP結合活性も細胞内DNA複製において重要な役割を果たしていることを示した。さらに我々は、ORC5-A株では、高温で細胞内のORCが不安定になっていること、及びその原因として、ユビキチン・プロテアソーム系が活性化されていることを見出した。さらにORCのサブユニットの一つであるOrc4pを多量発現すると、このORCの不安定化が抑圧されることを発見した。この抑圧はOrc4p特異的であり、他のサブユニットでは見られなかった。以上の結果は、Orc5pのATP結合が細胞内でORCが安定に存在するために必須であること、及びその理由として、Orc5pがそのATP結合依存的にOrc4pと結合することを示唆している。
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