研究課題/領域番号 |
14034252
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
綿田 裕孝 順天堂大学, 医学部, 講師 (60343480)
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研究分担者 |
多田 昇弘 順天堂大学, 医学部, 講師 (50338315)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
2003年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | Activin / neurogenin 3 / Smad / 転写因子 / 膵ラ氏島 / 膵臓 / 分化 / 発生 / Nkx2.2 / 膵β細胞 / インスリン / Pur1 |
研究概要 |
われわれは、膵島前駆細胞分化に必須である転写因子Ngn3がどのような細胞シグナルを経て活性化されるのかということ、さらに、Ngn3がどのような分子メカニズムで膵β細胞分化過程を促進するのかに関して解析を行っている。膵臓前駆細胞である膵芽細胞へのNgn3の発現が膵内分泌細胞への分化に必須であるが、これはNgn3の発現がその下流に存在する多数の転写因子cascadeを活性化することによる。我々は、膵β細胞分化に関与する転写因子Nkx2.2及びPax4 promoterの発現制御のメカニズムを解明してきた。その結果Nkx2.2の膵内分泌細胞特異的遺伝子発現にはNgn3結合領域とFoxa2の結合領域が必須であり、Ngn3とFoxa2とのDirect Protein-Protein interactionを介した強調的転写活性化がNkx2.2遺伝子発現に必須であることを明らかにした。また、Pax4の膵β細胞特異的遺伝子活性化には、Ngn3結合領域とHNF1αの結合領域が必須であり、Ngn3とHNF1αとのDirect Protein-Protein interactionを介した強調的転写活性化がPax4遺伝子発現に必須であることを明らかにした。一方Ngn3は膵島前駆細胞に発現した後、膵島分化とともにその発現が低下する。我々は、Ngn3はNgn3自身のpromoter領域には転写抑制性にはたらくことも見出している。すなわち、Autorepression機構が存在する。
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