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Xenopusの左右非対称性形成におけるinv遺伝子機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14034255
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

横山 尚彦  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70191525)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワードinv / カルモデュリン / 左右非対称性 / Xenopus
研究概要

内蔵逆位を示すinvマウスの原因遺伝子は1062個のアミノ酸よりなり15回のアンキリン・リピート繰り返しと2個のbipartite nuclear localization signalsを持つ。本年度は、Xenopus inv遺伝子をクローニングし、inv遺伝子がマウスのみならずXenopusにおいても存在する事を示し、Xenopus embryoにXenopus inv mRNAを注入することで、Xenopus inv mRNAがマウスinvmRNAと同様な機能を持つかどうかを、また、カルモデュリンとの結合に関して検討した。Xenopus inv遺伝子はmouse inv遺伝子と同様に15回のアンキリン・モティフの繰り返しを持ち、2つのカルモデュリン結合モティフであるIQモティフをもつ。
意外なことに、Xenopus inv遺伝子をXenopus embryoに注入しても、マウスinv mRNAをXenopus embryoに注入することによって心臓・腸管の向きが逆転することは観察されなかった。ところが、Xenopus invのアンキリンリピート部とmouse invのC末端のキメラ、また、mouse invのアンキリンリピート部とXenopus invのC末端のキメラを作成し、このキメラmRNAを注入すると効率に逆位が生じた。さらに、Xenopus invのIQモティフに変異を入れ、カルモデュリンと結合しないようにしてやると、やはり逆位が高率に生じることがわかった。
以上から、mouse invとXenopus invではカルモデュリンが結合した状態での活性化の制御が異なると考えられた。すなわち、mouse invではカルモデュリンが結合している状態が活性状態であり、Xenopus invはカルモデュリン非結合状態が活性状態であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Schon et al.: "Identification, genomic organization, chromosomal mapping and mutation analysis of human INV gene"Human Genetics. 110. 157-165 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 横山 尚彦: "遺伝的変異体を利用した発生機構の解明"京都府立医科大学雑誌. 112. 1-14 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Mochizuki et al.: "Molecular cloning of a gene for inversion of embryouic turning (inv) with cystic kidney"Nephrol.Dial.Transplant. 17. Supply9:68-Supply9:70 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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