研究課題/領域番号 |
14035101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
林 純一 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (60142113)
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研究分担者 |
太田 成男 (太田 茂男) 日本医科大学, 老人研究所, 教授 (00125832)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
74,400千円 (直接経費: 74,400千円)
2006年度: 13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2005年度: 13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2004年度: 15,900千円 (直接経費: 15,900千円)
2003年度: 15,900千円 (直接経費: 15,900千円)
2002年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
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キーワード | ミトコンドリア遺伝子病 / マウス突然変異型mtDNA / 病態モデルマウス(ミトマウス) / 受精卵遺伝子治療 / ミトコンドリアtRNA情報発現 / ミトコンドリア遺伝病 / ミトコンリア間相互作用 / 臨床症状の多様性 / クローンマウス / 核移植による遺伝子治療 / 核ミトコンドリア相互作用 / マウス突然変異型mtDMA |
研究概要 |
研究成果(1) Sato, A. et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 102: 16765-16770. 2005 05年9月にイギリスの大学でミトコンドリア病治療を目的としたヒト受精卵核移植が認可され話題になった。しかし、ヒトで受精卵の核移植を行う前に実験動物を用いることできちんとした条件設定や基礎研究を行うべきである。本研究はこの問題を解決するため、われわれが以前世界で初めて作製したミトコンドリア病の病態モデルマウスの受精卵を用いて受精卵核移植を行った。その結果、受精卵核移植がミトコンドリア病の遺伝子治療法として極めて有効であることを実験動物を使って世界で初めて証明することができた。なおこの報告は、05年11月8日に読売新聞の夕刊、東京新聞、日経産業新聞など4社の朝刊、11月11日に朝日新聞の夕刊で報道された。 研究成果(2) Sato, A. et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 102: 6057-6062. 2005 異なるmtDNA haplotypeを持つ病態モデルマウスを新たに作成することによりこれまで議論のあった哺乳類mtDNA間に組換がおこるか否かの問題に「おこらない」という決着を付けた。 研究成果(3) Kasahara, A. et al. Hum. Mol. Genet.15: 871-881, 2006 ES細胞を用いて別の遺伝子に病原性突然変異を持つ新しい病態モデルマウスの作出に成功した。この技術をさらに活用すると今後mtDNAの様々な遺伝子に突然変異を生じたモデルマウスの作出が可能になる。 研究成果(4) Liqin, C., et al. Nature Genet. 39: 386-390, 2007 哺乳類mtDNAが卵細胞を通過する際、ボトルネック効果が発生するが、その際mtDNAのユピー数の減少を伴わないことを世界で初めて立証した
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