研究課題
特定領域研究
リボソーム機能部位の一つであるGTPaseセンターは数種のタンパク質より成る複合体(stalk複合体)とrRNAの一部位から構成され、GTP結合性翻訳因子との相互作用、GTP加水分解、および翻訳反応の速度制御を担う。本研究では、この複合体構造の詳細と機能面との関係を各生物種について解析し、以下のような主な成果が得られた。1) リボソームGTPaseセンターの機能解析系(ハイブリッドリボソーム系)を確立した大腸菌リボソーム上のstalk複合体と他生物種の相同体と置換することで、様々な生物種のstalk複合体の機能を解析する系を世界で初めて確立した。2) 真核生物のstalk複合体PO.P1-P2の性質とrRNA機能造への効果を明らかにしたP1とP2から成るヘテロ二量体が2個、POのC末端の特定部位に結合し、5量体を形成し、rRNAと結合することを証明した。さらに、この5量体の結合が、rRNAの機能構造形成に直接影響することを、ハイブリッドリボソーム系を用いて実証した。3) 古細菌のstalk複合体はほとんどが7量体であることを示した古細菌のPh-L12のホモ二量体が3個、Ph-POのC末端側に結合し、7量体を形成することを示した。Ph-PO上の第3番目のPh-L12結合部位は全古細菌相同タンパク質に存在し、全ての古細菌でstalk複合体は7量体であることを示した。またこの複合体は古細菌ばかりでなく、真核の翻訳因子を受容した。4) 真正細菌のstalk複合体には5量体と7量体の両タイプが存在する大腸菌の場合2個のL12ホモ二量体とL10による5量体を形成するが、好熱性細菌の場合、3個のL12二量体とL10による7量体を形成することを示した。また、大腸菌の系により、L12が1個の複合体は不安定であることを示し、複数のL12二量体の存在と複合体の安定性との関係を明らかにした。
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