研究課題/領域番号 |
14035231
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
片平 じゅん 大阪大学, 生命機能研究科, 助教授 (30263312)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 核外輸送 / 核膜孔複合体 / mRNA / ヌクレオポリン |
研究概要 |
mRNA核外輸送因子Tap/p15ヘテロダイマーの核膜孔通過機序を明らかにするために、本年度研究実施計画に従い、Tapと種々のヌクレオポリン由来のフェニルアラニン-グリシン反復配列(FG-リピート)の結合をプルダウン法および表面プラズモン共鳴法を用いて解析した.Tapモノマーと種々のFG-リピートとの解離定数を測定したところ、いずれのリピート配列とも数ナノモルのオーダーの非常に強固かつ安定な結合を示すことが明らかとなった.しかしながら、核膜孔通過の方向性を決定するような、核から細胞質、あるいは細胞質から核に向かっての親和性の勾配を見出すことはできなかった.一方、Tap/p15ヘテロダイマーとFG-リピートとの結合は、TapモノマーとFG-リピートとの結合と比べて、特に解離相が促進されることにより一過性となり、その結果、結合親和性が100倍程度減少することを見出した.しかしながら、この場合も核膜孔通過の方向性を決定するような、ヌクレオポリン間の結合親和性の勾配を見出すことはできなかった.一方、マイクロインジェクション、in vitro importアッセイにより、Tap単独あるいはTap/p15ヘテロダイマーのNPC通過能を比較すると、ヘテロダイマーのみが核-細胞質間を両方向性に移動しうることを見出した。これらのことから、p15はTapとヌクレオポリンのFG-リピート間の結合を制御し、TapがNPCを通過するのを促進する活性を有する因子であると結論付けた.また、Tapの核膜孔通過の方向性は、FG-リピートとの結合特異性のみでは制御されていないことが示唆された.
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