研究課題/領域番号 |
14035235
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
坂本 博 神戸大学, 理学部, 教授 (00187048)
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研究分担者 |
山下 朗 東京大学, 遺伝子実験施設, 助手 (30312276)
渡辺 嘉典 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (20212326)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
117,400千円 (直接経費: 117,400千円)
2006年度: 22,200千円 (直接経費: 22,200千円)
2005年度: 22,200千円 (直接経費: 22,200千円)
2004年度: 24,300千円 (直接経費: 24,300千円)
2003年度: 24,300千円 (直接経費: 24,300千円)
2002年度: 24,400千円 (直接経費: 24,400千円)
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キーワード | RNA結合タンパク質 / 神経細胞 / 翻訳制御 / 生殖細胞 / rRNAプロセシング / 減数分裂 / mRNA分解 / HuD / キャップ構造依存的翻訳 / クロモドメインタンパク質 / MRG-1 / 遺伝子発現抑制 / Huタンパク質 / Mei2 / Mmi1 / Hu蛋白質 / RNA結合蛋白質 / TAP / NXF1 / mRNA核外輸送受容体 / リボソーム生合成 / 体細胞分裂 / mRNAの安定性 / クロモドメイン / 神経分化 / 性分化 / スプライシング / 始原生殖細胞 |
研究概要 |
1.神経特異的RNA結合タンパク質HuDの機能について解析を進めた結果、神経細胞においてHuDがTAP/NXF1のアダプター分子として特異的なmRNAの核外輸送や翻訳制御に関与するモデルを提唱した。また、HuDは標的mRNAを認識し、その発現を上昇させることや、mRNAのキャップ構造依存的な翻訳を活性化することを示唆する結果を得た。さらに、HuDが翻訳開始複合体やポリA結合タンパク質PABPと相互作用することを明らかにした。これらの知見より、HuDの基本機能はpoly(A)配列に結合し、一般的な翻訳開始機構に直接作用し翻訳を促進することであるというモデルを提唱した。 2.HuDの線虫ホモログであるEXC-7の変異体を分離し、その表現型を解析した結果、EXC-7がexcretory canalと呼ばれる線虫の老廃物排出器官の形成に重要な役割を担うことを発見した。 3.スプライシングに関連するRNA結合タンパク質であるY14を線虫個体においてRNAi法を用いて特異的に阻害し、その表現型を解析した結果、Y14が線虫の生殖細胞の性分化に重要な役割を担うことを発見した。 4.RNA結合タンパク質RBD-1が線虫の18S rRNAのプロセシングに必要であることを明らかにするとともに、線虫のrRNA前駆体のプロセシング経路を明らかにした。 5.線虫クロモドメインタンパク質MRG-1が生殖細胞形成に必要な母性因子であることや、MRG-1が常染色体のみに局在し、性染色体の遺伝子発現抑制及び生殖細胞におけるトランス遺伝子発現抑制に関与することを明らかにした。 6.分裂酵母RNA結合タンパク質Mmi1pが、一群の減数分裂特異的mRNAを体細胞期の細胞より除去する因子であることを明らかにした。また、Mmi1pがmRNAの3′末端の制御を通じてmRNAを除去することが示唆された。
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