研究課題/領域番号 |
14035241
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
影山 裕二 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (90335480)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | キイロショウジョウバエ / 遺伝子量補正 / non-coding RNA / リボ核タンパク質複合体 / 転写制御 / クロマチン |
研究概要 |
ショウジョウバエMSL complexはroX1およびroX2とよばれるnon-coding RNAを含むリボ核タンパク質(RNP)複合体であり、X染色体特異的なクロマチンリモデリング因子である。X染色体という広大なゲノム領域をRNP複合体がいかにして認識するか、その分子メカニズムを解析し、以下の結果を得た。 1)MSL complex結合配列の同定 研究代表者が以前に同定した約200bpのMSL複合体の一次標的領域のうち、GAGAの繰り返しを含む配列がMSL complexの認識において重要であることをtransgenic flyを用いた実験により示した。また、同様な配列がroX2遺伝子上に存在することを明らかにした。近縁種のroX1およびroX2を単離し塩基配列を比較したところ、上記の配列が進化的に保存されていることが明らかとなった。 2)転写依存的なMSL complex一次標的配列の同定 構成的な活性を持つHsp83プロモーター存在下でのみMSL complexと結合する領域が、roX1ゲノム断片中にあることを見いだした。プロモーター存在下でのみおこるMSL complexの結合は、Hsp83-anitsense-roX1トランスジェニック系統では見られないことから、転写産物の配列に依存しないことが示唆された。現在この新たなMSL complexの結合領域をさらに狭い領域に同定するため、transgenic flyを用いた解析が進行中である。
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