研究課題/領域番号 |
14035250
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
和田 明 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (80025387)
|
研究分担者 |
吉田 秀司 大阪医科大学, 医学部, 助手 (60288735)
|
研究期間 (年度) |
2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | リボソーム / 翻訳 / 100Sリボソーム / 二価性試薬 / フットプリンテイング / cryo電子顕微鏡 |
研究概要 |
研究計画に基づいて、以下の研究を行った。 1.100Sリボソームを形成する蛋白質、RMF(ribosome modulation factor)のリボソーム結合位置の決定。 昨年度から二価性試薬2-イミノチオレーンを用いて100Sに結合したHis-taggedRMFと架橋されるリボソーム蛋白の同定に取り組み、L2,L13およびS13が架橋されることを見出した。この結果は1.RMFが50Sと30Sのインターフェースにあること、2.ペプチジルセンターがL2とL13の中間の領域にあることからRMFはペプチジルセンター(PTC)に覆い被さっていることを示唆した。この結合位置は100SがPTCの翻訳活性を休止した状態であることとよく符合する。つぎに、RNA修飾試薬DMSを用いてRMFが結合した100Sと、結合しない70Sの修飾をfoot printingによって比較し、PTC領域からL13にかけてRMFによる修飾阻害がおこることを見出した。これは架橋反応の結果とよく一致している。 2.cryo電子顕微鏡による100Sの立体構造解析 38個の100Sの電顕像から長軸の周りに回転させた平均イメージをとり、100Sが50S・30S・30S・50Sの構造をとることを確定することができた。しかしその後、他の研究機関のcryo電子顕微鏡を操作する共同研究者が事実上実験できない状況に陥ったため、これ以上協力関係を維持できなくなった。そのため最近、京大・理の藤吉好則教授と新たに協力関係を結び、cryo電子顕微鏡による研究を再発足させた。この遅れを取り戻すべく努力したい。
|