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単子葉植物の発生を制御するYABBY遺伝子の機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 14036210
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

平野 博之  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00192716)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードYABBY遺伝子 / DL遺伝子 / 花の発生分化 / 器官決定 / 心皮 / ホメオティク変異 / in situハイブリダイゼーション / イネ(Oryza sativa)
研究概要

本研究は,YABBY遺伝子が単子葉植物(特にイネ)の発生分化や形態形成にどのような機能を果たしているのかを解明することを目的としている.
まず,DL遺伝子とイネの花の発生を制御するMADS遺伝子との相互作用の解析を進めた.その結果,YABBY遺伝子であるDLとクラスBのMADS遺伝子が互いに負に相互作用していることが明らかとなった.次に,DLとクラスC遺伝子(OsMADS3, OM55)との関連を調べたところ,これら2つのクラスC遺伝子はDLの変異によっては発現は変化しないことが明らかとなった.また,これらの遺伝子のノックアウトを探索したところ,OsMADS3にTOS17が挿入された系統を単離した.ごの系統では,リンピが雄ずい化するなどの変異が見られたが,心皮への大きな影響は見られなかった.この結果は,OsMADS3が心皮の決定には必ずしも必要でないことを示唆している.
YABBY遺伝子ファミリーに属するOsYABBY1の空間的・時間的発現パターンを解析した.OsYABBY1は葉身の大維管束の特定領域,葉鞘の厚壁細胞の前駆細胞,発達中の内外頴などで強い発現が見られた.しかし,いずれの器官,組織においても,シロイヌナズナのYABBY遺伝子で一般的に見られるような背軸側に偏った発現は観察されなかった.したがって,YABBY遺伝子の機能は,シロイヌナズナとイネ(双子葉植物と単子葉植物)において,かなり機能分化している可能性が考えられる.

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kikuchi, K.: "The plant MITE mPing is mobilized in anther culture"Nature. 421. 167-170 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Nagasawa, N.: "SUPERWOMAN 1 and DROOPING LEAF genes control floral organ identity in rice"Development. 130. 705-718 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Suzuki, Y.: "Isolation and characterization of a rice mutant insensitive to cool temperatures on Wx gene regulation and amylose synthesis"Euphytica. 123. 95-100 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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