配分額 *注記 |
113,200千円 (直接経費: 113,200千円)
2006年度: 15,600千円 (直接経費: 15,600千円)
2005年度: 15,600千円 (直接経費: 15,600千円)
2004年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
2003年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
2002年度: 32,000千円 (直接経費: 32,000千円)
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研究概要 |
蛋白質の機能を司る立体構造変化がどのように起こるか,さらにそのイベントには分子シャペロンがどのように関わっているのかを理解するために,様々な蛋白質のコンフォメーション変化や安定性を調べ,アミロイド線維形成機構を明らかにするとともに,分子シャペロン,特にシャペロニンの機能発現機構について詳細に研究し,以下の成果を得た。 1.シャペロニンの機能発現の研究:グループI型のシャペロニンGroELとグループII型シャペロニンの機能発現機構の詳細を蛋白質科学的,生物物理化学的に調べ,GroELの各ドメインの速度論的な動きの重要性とグループII型シャペロニンの機能発現促進因子を明らかにした。 2.蛋白質アミロイド線維形成メカニズムの研究:病気とは直接関係していないオリゴマー蛋白質,GroESが典型的なアミロイド線維を形成することを発見し,そのアミロイド線維形成機構について,分子のコンパクトさを指標に明らかにした。一方,パーキンソン病原因蛋白質のαシヌクレインのアミロイド線維形成機構についても同様に調べると共に,アミロイド病の伝播に関連した異種蛋白質アミロイド核によるαシヌクレインのアミロイド線維形成を実験的に証明した。 3.オリゴマー蛋白質の構造とその安定性に関する研究:耐熱性アスパルターゼのX線構造解析を行い,4量体からなるこの酵素の熱安定性機構と活性部位構造について明らかにした。一方,7量体蛋白質である大腸菌由来のシャペロニンGroES(Hsp10)の高濃度での溶液構造安定性をX線溶液散乱法により詳細に調べ,その構造変性機構を明らかにすると共に,サブユニット相互作用の重要性を示した。
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