• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

不均一酸化物超伝導体における量子干渉効果の理論

研究課題

研究課題/領域番号 14038224
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関名古屋大学

研究代表者

田仲 由喜夫  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (40212039)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアンドレーフ反射 / ドップラー効果 / 異方的超伝導体 / トンネル効果 / 磁束
研究概要

高温超伝導体のような異方的な超伝導体と乱れた常伝導体金属の間に流れる電流をあらわす新しい理論を作った。この理論では常伝導体に染み出したクーパーペアの作る近接効果、準粒子の分布関数の空間変化などがとりいれられているのが大きな特徴である。この理論を用いることで実験で見られているゼロ電圧のピークの高さを準粒子の緩和時間のぼけという現象論的なパラメータの導入をせずにも説明することが可能となった。高温超伝導体の磁束構造の詳細な計算も行った。実際のドープ領域において、スタガードフラックス電流の果たす役割がきわめて重要で、ゼロエネルギーの共鳴ピークを消失させる働きがあることが明らかになった。また磁場がかかったもとでのトンネル効果を使うことによって高温超伝導体 トリプレット超伝導体 ルテニウム酸化物 有機超伝導体のペアポテンシャルの詳細をしるのに極めて有効であることがあきらかになった。トリプレット超伝導体では、垂直に入射する電子がゼロエネルギー状態を形成するのでd波に比べて磁場をかけたときにゼロバイアスのピークは分裂しにくいことが示された。またこの磁場下でのトンネル効果をつかうことで1次元有機超伝導体TMTSF系のペアの対称性を識別できることが明確になった。一方ルテニウム酸化物においては1次元的なフェルミ面が2種類あるために、従来のドップラー効果とは異なった異常なドップラー効果が現れることが解明された。そのような異常なドップラー効果の存在が熱伝導実験での4回対称性成分の消失につながることも明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Tanaka: "Magnetotunneling spectroscopy of quasi-2D anisotropic superconuductors"Physical Review B. 66. 174502 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tanaka: "Theory of magnetotunneling spectroscopy in spin triplet $p$-wave superconudctors"Journal of Physical Society of Japan. 71. 2102 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tanaka: "Tomography of pairing symmetry from magnetotunneling spectroscopy -a case study for quasi-1D organic superconductors"Physical Review B. 66. 094507 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tanaka: "Retro Property of a Qausiparticle and Zero energy States in Normal metal/ d-wave superconductor Junctions"Physical Review B. 65. 064522

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi