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結合多重量子井戸構造による多波光制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14041205
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関名古屋大学

研究代表者

澤木 宣彦  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70023330)

研究分担者 山口 雅史  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (20273261)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード光変調器 / 結合量子井戸 / トンネル効果 / 量子閉込めシュタルク効果 / フェムト秒分光 / 多波光制御 / 光非線形性 / p-i構造
研究概要

1.本研究は、光通信・光情報処理の分野で渇望されている高速で低消費電力で動作する光スイッチ・光変調器に関する。井戸幅の異なる多数の量子井戸を薄い障壁層を挟んで重ねたGaAs/AlGaAs非対称結合多重量子井戸構造を作製し、その光応答特性を評価することによって、特定波長の光を制御光とし複数の波長の信号光の高速変調を可能にするための素子構造の最適化を図ることを目的とする。
2.本研究で提案するデバイスは光励起された電子と正孔のトンネル効果の差異による電荷分離に基づく内部電界が誘起する量子閉じこめシュタルク効果ならびに準位の共鳴・非共鳴現象による波動関数の変化(光学的振動子強度の変化)を利用する新しい動作原理に基づくものであり、立ち上がり速度は電子のトンネル速度によって決定される。フェムト秒レーザによるポンプ・プローブ法により立ち上がり速度2-3ピコ秒が得られることを明らかにした。
3.単一デバイスにおける多波動作を確認するため、応答特性の波長依存性を評価した。それぞれの量子井戸の特性波長における応答特性はトンネル効果による電子の増減を反映し異なる非線形性を示すことが見出された。
4.量子井戸構造を光スイッチとして用いる場合、立ち下がり時間は励起されたキャリアの寿命によって決まる。本デバイスでは数ナノ秒であった。試料にp形層を導入し、活性層をp-i構造に埋め込むことによってあらかじめ電界を付与し、光励起による電界の緩和現象をスイッチ動作に適用したところ立ち下がり時間は60-80ピコ秒と2桁近い短縮が達成された。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Mizutani: "Femto-second pump-probe study of the non-linear transmission in an asymmetric triple quantum well structure"IOP Cof.Ser.. 170. 425-430 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] K.Mizutani: "Carrier lifetime reduction in a p-i GaAs/AlGaAs asymmetric triple quantum well structure"J.Korean Physical Society. 42・3(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] N.Suzumura: "Femto-second photo-reflectance spectroscopy of energy relaxation process in GaAs/AlGaAs mesoscopic disks"J.Korean Physical Society. 42・3(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 落合勇一: "量子ドットにおける電子散乱とフラクタル的量子伝導"数理科学. 42・3. 54-60 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] N.Suzumura: "Inter-andintra-subband LO phonon emission rates in GaAs/AlGaAs quantum disks"Physica B. 314. 127-131 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kato: "Fabrication of GaN/AlGaN heterostructures on a (111)silicon substrate by selective MOVPE"J.Crystal Growth. 237. 1099-1103 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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