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雌性化及び雄性化指標遺伝子のクローニングとその発現蛋白に対する特異的抗体の作製

研究課題

研究課題/領域番号 14042257
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関大阪府立大学

研究代表者

星 英之  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (30301188)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード野生生物 / モレキュラークローニング / 内分泌攪乱 / vitellogenin / DMRT1 / タンパク発現 / RT-PCR / バイオモニタリング / バイオマーカー / 鳥類 / は虫類 / ビテロジェニン / VMO-1 / クローニング
研究概要

昨年に引き続き、クサガメ(Chimemys reevesii)及びカワウ(Phalacrocorax carbo)の雌性指標遺伝子vitel-logenin(VTG)のクローニングを行った。その結果、クサガメから、743アミノ酸をコードする2,229bpのVTG cDNA断片(CRVTG)、カワウから371アミノ酸をコードする1,253bpのVTG cDNA断片(PcVg3')のクローニング及び塩基配列の決定に成功した。決定された塩基配列を元にクサガメ及びカワウのVTGに特異的なプライマーを作製し、半定量的なRT-PCRにより以下の2点を検討した。
1)幼若クサガメ4個体に対し、500μg/kg B.W.の17β-estradiol (E_2)を体腔内に単回投与し、投与前、投与後6、12,24,48時間目および5、8、16日目に採血および肝臓部分切除術を行い、RT-PCRにより肝臓でのVTG mRNAを、クサガメVTG mAbを用いたウェスタンブロッティングにより血清中VTGの発現量を解析した。その結果、E_2を投与した6時間後には、投与前と比較して有意にVTG mRNAが誘導され、24時間後には最大の発現を示した。その後、VTG mRNAの発現は、48時間後から緩やかな減少傾向を示し、投与の8日後には、投与前の発現量まで減少した。一方、血清中VTGタンパクの発現は、E_2投与後8日目に有意な増加を示した。この事から、VTG mRNAはE_2曝露が最近あったことの指標として有効であることが示された。
2)三重県から、繁殖期に当たる、4月下旬に捕獲したカワウ(オス7個体、メス5個体)について、β-actin mRNAを内部標準とした、VTG mRNAの半定量的RT-PCRを行った。その結果、本来、発現がほとんど認められないと予想されるオスでも、VTG mRNAの発現が認められた。さらに、驚くべき事に、VTG mRNAの発現の雌雄差をt-検定により解析したところ、P<0.05を有意とした場合、雌雄差は認められなかった。このことから、カワウのオスに雌性化が起こっていることが示唆された。
さらに、クサガメのDMRT1及びカワウのVTGについては、pGEX4T2ベクター及びBL21(DE3)によるタンパク発現を試み、それぞれのタンパクの発現が確認された。現在、抗体作成に向けて、タンパクの精製を行っている。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hoshi, H., Kamata, Y., Uemura, T.: "Effects of 17β-estradiol, bisphenol A and tributyltin chloride on germ cells of Caenorhabditis elegans"J.Vet.Med.Sci.. 65(8). 881-885 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Tada, N., Saka, M., Ueda, Y., Hoshi, H., Uemura, T., Kamata, Y.: "Comparative analyses of serum vitellogenin levels in male and female Reeves' pond turtles (Chinemys reevesii) by an immunological assay."J.Comp.Physiol. [B].. 174(1). 13-20 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] H.Hoshi, Y.Kamata, T.Uemura: "Effects of 17β-Estradiol, Bisphenol A and Tributyltin Chloride on Germ Cells of Caenorhabditis elegans"The Journal of Veterinary Medical Science. (in press). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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