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都市雨天時排水に起因する内分秘攪乱物質汚染リスクとその低減方策の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14042264
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関関西大学

研究代表者

和田 安彦  関西大学, 工学部, 教授 (90026253)

研究分担者 三浦 浩之  広島修道大学, 人間環境学部, 教授 (80157437)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード内分泌攪乱物質 / 微量有害物質 / 相関分析 / シミュレーション解析 / 雨天時流出 / 道路排水 / 路面堆積物 / 合流式下水道越流水
研究概要

合流式下水道越流水,道路排水及び道路路肩の堆積物質に含有される内分泌攪乱物質(ノニルフェノール(NP),17βエストラジオール(E2),ベンゾ(a)ピレン(B(a)P))についての実測調査を行い,(1)内分泌攪乱物質に関するデータの蓄積,(2)COD,SS等の他の水質指標との定量的な相関分析,及び(3)道路排水中のB(a)P濃度の予測モデルを構築した。さらに,初期雨水の貯留による負荷軽減対策を評価した。
(1)内分泌攪乱物質に関するデータの蓄積
1)合流式下水道越流水中のNPの濃度範囲は,0.17〜8.6μg/Lであり,E2の濃度範囲は0.1〜7.5ng/Lである。
2)路面堆積物中のB(a)Pの濃度範囲は,11〜490μg/kg-堆積物量であり,道路排水中のB(a)Pの濃度範囲は,0.1〜2.2μg/Lである。
(2)他の水質指標との定量的な相関分析
1)合流式下水道越流水
越流水のCOD濃度が高くなるにつれNP,E2濃度ともに高くなる。累乗近似によるNP,E2濃度とCOD,BOD,SS濃度との相関係数(R)はそれぞれ0.76〜0.88と高い。しかし,T-NとNP,E2濃度はともに相関は低い。そのため,既に構築されているCODのモデル式を用いて,越流水中のNPとE2濃度が予測できる。
2)路面堆積物・道路排水
路面堆積物のB(a)P濃度はSS濃度が高くなるにつれ上昇している。B(a)P濃度はCOD濃度との相関も見られるが,SS濃度との相関の方が高く,相関係数はR=0.84である。また,道路排水のSSとB(a)P濃度の相関は,路面堆積物のSSとB(a)P濃度ほど高くないが,一定の相関はある。そのため,路面堆積物,道路排水ともにSSのモデル式を用いてB(a)P濃度を予測できる。
(3)道路排水中のB(a)P濃度の予測モデル
1)SSとB(a)P濃度の相関が高いため,B(a)Pの流出負荷をSSの流出負荷を基本としたL=k・S^m・Q^nにて表現できた。
(4)高濃度B(a)Pの流出抑制効果
1)小規模調整池を設置した場合の年間解析を行った結果,降雨により削減効果は異なるが,B(a)Pの流出を60〜90%削減できる。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岩倉正門, 三浦浩之, 和田安彦: "環境リスクから見た合流式越流水の評価"下水道研究発表会. 39. 65-67 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 中嶋宜信, 三浦浩之, 和田安彦: "雨天時道路排水が流入する小河川における汚濁物質の堆積と雨天時流出"下水道研究発表会. 39. 440-442 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuhiko Wada, Hiroyuki Miura, Taira Ozaki: "Estimation of Environmental Impact by Highway Runoff Pollution"9th International Conference on Urban Storm Drainage. (CD-ROM). (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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