研究課題/領域番号 |
14044002
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
周東 智 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (70241346)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | セカンドメッセンジャー / cADPR / カルシウム / 環化反応 / ピロリン酸 |
研究概要 |
細胞内のCa^<2+>動員を担う新しいセカンドメッセンジャーとして見い出されたサイクリックADP-リボース(cADPR)関連化合物の効率的合成法を確立し、構造活性相関を明らかにし、さらに未だ不明な部分が多いCa^<2+>動員情報伝達系を解明するために有用な機能分子を創製することを目的として研究をすすめている。cADPRは化学的にも生物学的にも不安定であるが、その安定な活性等価体として設計した炭素環型誘導体サイクリックADP-カーボサイクリックリボース(cADPcR)の合成を既に達成している。 cADPcRは、推論通り化学的にも生物学的にも安定であり、かつ、cADPR自体より数倍強力なCa^<2+>動員活性物質として機能することが分かった。この知見に基づき、Ag^+によるチオフェニルリン酸の活性化を経る分子内ピロリン酸化反応を鍵段階として、種々のcADPcR類縁体の合成を検討した。^<2)>その結果、本法はcADPcR関連化合物の一般的合成法として利用できることが判明した。これら類縁体の中で、3-デオキシ体(3d-cRDPcR)が、天然物cADPRの約16倍、cADPcRに比べても5倍以上という非常に強力なCa^<2+>動員活性を持つことが明らかになった。
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