• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

カリックスアレン部位を有する遷移金属錯体の開発とその触媒活性

研究課題

研究課題/領域番号 14044005
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関北海道大学

研究代表者

辻 康之  北海道大学, 触媒化学研究センター, 教授 (30144330)

研究分担者 大洞 康嗣  北海道大学, 触媒化学研究センター, 助手 (50312418)
徳永 信  北海道大学, 触媒化学研究センター, 助教授 (40301767)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードカリックス[6]アレーン / ロジウム錯体 / イリジウム錯体 / フラクショナル / カプセル / 溶媒 / ロジウム(I)錯体 / イリジウム(I)錯体 / ヒドロホルミル化反応 / ヒドロシリル化反応
研究概要

昨年度に引き続き,フェノール環4枚からなるカリックス[4]アレーンに比べてより大きな疎水的空洞を有するカリックス[6]アレーン(フェノール環6枚により構成)部位の1,3,5位下部リムをジフェニルホスフィノメチレン基ならびにジフェニルホスフィノエチレン基で修飾したホスフィン配位子を用いて,ロジウム(I),イリジウム(I)との錯体化反応を行った。その結果,2つの配位子と3つの金属中心を有する極めて興味深いカプセル型錯体の合成に成功した。この錯体は溶液状態でフラクショナルな挙動を示し,その挙動は用いる溶媒により大きく異なった。溶液状態におけるフラクショナルな挙動を^<31>P-NMRで調べた結果,ある大きさの範囲にある溶媒のみがフラクショナルな挙動を押さえることが明らかになった。これは,錯体が形成するカプセルに,ある範囲できちんと収まる溶媒分子のみがフラクショナルな挙動に大きな影響を与えることを意味する。実際,溶媒分子がカプセルの中に収容された錯体を単離誌,そのX線結晶構造解析にも成功した。これらの事実は,特に疎水親水相互作用などを用いることなく,錯体の作る空孔が特定の分子を認識することが可能であることを意味しており,触媒作用への展開など,極めて興味深い現象と考えられる。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Tsuji: "Rate Enhancement with a Bowl-Shaped Phosphane in the Rhodium-Catalyzed Hydrosilylation of Ketones"Angew.Chem.Int.Ed.. 42・11. 1287-1289 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tsuji: "Cross-coupling reaction of thermally stable titanium(II)-alkyne complexes with aryl halides catalysed by a nickel"Chem.Commun.. 2820-2821 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tsuji: "Pt(II) and Pd(II) Complexes of Bis(diphenylphosphino)calix[4]-arenes Tetrabenzyl Ether"Organometallics. 21. 1158-1166 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi