研究課題/領域番号 |
14044024
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
淵上 寿雄 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (10016701)
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研究分担者 |
田嶋 稔樹 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (50361770)
跡部 真人 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 講師 (90291351)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 電解フッ素化 / 複素環化合物 / 脱硫フッ素化 / 生理活性物質 / フルオロベンゾフラン / フルオロベンゾチアジン / フッ化物塩 / 位置選択的置換反応 / 含フッ素複素環化合物 / 含フッ素アミノ酸 / フルオロチアゾール / ジフルオロチアゾリン / 選択的フッ素化 |
研究概要 |
含フッ素複素環化合物は生理活性物質として有用であるが、その合成法は一般に複雑であり、より効率的な合成法の開発が望まれている。本研究では電解反応を利用することにより多元素系含フッ素複素環化合物の合成法を開拓しようとしたものであり、所期の目的を充分に達成できた。 1.電解脱硫フッ素化による含フッ素複素環化合物の合成:チオカルボニル基を分子内に有する複素環化合物をフッ化物塩存在下、電解酸化的脱硫ジフッ素化し、ジフルオロメチレン基を環内に持つ新規複素環化合物の合成法を開拓した。 2.ベンゾフラン類の選択的電解フッ素化:3位が置換されたベンゾフラン類をフッ化物塩存在下、電解酸化するとフラン環の2、3位が2つのフッ素あるいはフッ素と水酸基で置換された化合物が高収率で生成することを見い出した。 3.ベンゾチアジン類の選択的電解フッ素化:ベンゾチアジン類をフッ化物塩存在下、電解酸化するとチアジンの2位がモノおよびジフッ素化された生成物が得られることを見い出した。ついで反応機構の解明を行い、ベンゾチアジンがまず酸化的に二両化し、ついで酸化的に開裂しながら2つのベンゾチアジン環がそれぞれフッ素化されることを明らかにした。このように含フッ素複素環化合物の効率的な新規合成法を開発することができた。
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