研究課題/領域番号 |
14044053
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
神戸 宣明 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60144432)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | セレン / イソシアニド / プロパルギルアルコール / オキサセレノアラン / ヨウ化銅 / セレナン / 有機工業化学 / 合成化学 / ヘテロ元素化合物 / 有機金属化学 |
研究概要 |
Seと2,6-キシリルイソシアニドと3-フェニル-2-プロピン-1-オールを、DBU存在下でTHF中、室温で4時間反応させたところ、これら3種の基質が組み込まれた含Se五員環化合物、2-イミノ-4-アルキリデン-1,3-オキサセレノランが92%の高収率で得られた。この反応では、まずSeとイソシアニドから中間体としてイソセレノシアナートが生成し、次にその中心炭素にアルコールが求核付加することによりオキシイミドイルセレノールが生成すると考えられる。続いて、このセレノールが塩基性条件下で分子内の三重結合に付加することにより、環化生成物を与えると考えられる。イソシアニドとしてシクロヘキシルイソシアニドを用いた場合や、アルコールとして無置換のプロパルギルアルコールを用いた場合、およびアセチレン末端が種々のアリール基(パラメチルフェニル、パラメトキシフェニル、パラクロロフェニル基)で置換されたプロパルギルアルコール誘導体を用いた場合も、対応する複素環が69〜96%の高収率で得られた。一方、アセチレン末端がアルキル基(メチル基)で置換されているアルコールを用いた場合には目的生成物の収率は低下したが、環化段階の触媒としてヨウ化銅(I)を用いることにより環化生成物が高収率(85%)得られた。また、ホモプロパルギルアルコールを用いた場合にも、ヨウ化銅(I)を添加することたより、対応する含Se六員環化合物、オキサセレナンが中程度(64%)の収率で得られた。
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