研究課題/領域番号 |
14044093
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
植村 元一 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (90047241)
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研究分担者 |
神川 憲 大阪府立大学, 助手 (40316021)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | バンコマイシン / 軸不斉 / アレーンクロム錯体 / 面不斉 / クロスカップリング / ルテニウム |
研究概要 |
多元素を含む大環状化合物には顕著な生物活性を有し、構造的にも興味のある化合物が多い。中でもバンコマイシンは現在、院内感染の最後の切り札として使用されている。また、ミシェルアミンBはテトラヒドロイソキノリン環とナフチル環との間で軸不斉が存在する。これらヘテロ元素をもつ環状アトロプ異性体を光学活性体として効率よく合成する反応の開発は重要な研究課題である。本研究ではヘテロ元素と遷移金属との配位を利用し、芳香環面の表と裏を区別して立体選択的に遷移金属を配位させて面不斉錯体を合成することを目的とし、さらには、その面不斉を利用して軸不斉あるいは点不斉を有する化合物を選択的に構築することを目的とする。オルト置換フェネチルアルコールにCpRu(MeCN)PF6を反応させると、ルテニウムを水酸基との配位を経て芳香環の一方の面にのみ錯体化することを見いだし、このジアステレオ選択的な錯体化を軸不斉ビアリール化合物の合成に展開した。さらに面不斉について光学活性な6員環ビアリールラクトンを立体選択的に開環し、光学活性なオルト4置換ビアリールの合成を行うことを引き続き検討する。また、これらの錯体化は異なる温度で行うことにより、それぞれ異なる異性体を与えることが新たに分かった。これらの異性体間で熱力学的な安定性の順番に異性化が起り、Cpルテニウムが芳香環を移動していく興味深い現象を見出すことができたが、これらの詳しい反応機構についても検討を行う。
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