研究課題/領域番号 |
14044098
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
持田 邦夫 学習院大学, 理学部, 教授 (20118772)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 1.2-ジゲルマシクロブタ-3-エン / 構造解析 / 触媒反応 / 酸化的付加 / 配位子交換反応 / ジゲルマブテン / X-線結晶構造解析 / アセチレン |
研究概要 |
パラジウム触媒存在下、1、2-ジクロロジゲルマンのアセチレンへのダブルゲルミル化反応により(Z)-α、β-ビス(クロロゲルミル)エチレンを合成した。合成した(Z)-α、β-ビス(クロロゲルミル)エチレンをナトリウム金属により縮合させることにより1、2-ジゲルマシクロブタ-3-エンを合成した。化合物の同定はNMR、スペクトルおよびゲルマニウム上の置換基がイソプロピル基の時はX-線結晶構造解析により行った。パラジウム及び白金錯体触媒存在下、アセチレン類は1、2-ジゲルマシクロブタ-3-エンのゲルマニウム-ゲルマニウム結合に温和な条件で挿入し、環拡大生成物を生じる。この触媒反応の鍵中間体はパラジウム及び白金錯体がゲルマニウム-ゲルマニウム結合に酸化的付加した1、4-ジゲルマ-2-ブテン-1、4-ジイルパラジウム(あるいは白金)錯体と考えられる。本鍵中間体のモデル化合物をエチレン白金錯体とビス(ヒドロゲルミル)エチレンとの反応から合成した。錯体の同定はNMRスペクトルとX-線結晶構造解析により行った。モデル錯体をアセチレン類と反応させると触媒反応と同じ環拡大生成物を生じた。1、4-ジゲルマ-2-ブテン-1、4-白金錯体は熱及び配位子交換について検討した。1、4-ジゲルマ-2-ブテン-1、4-ジイル白金錯体は加熱すると、1、2-ジゲルマシクロブタ-3-エンと白金複核錯体を与える。一酸化炭素やイソシアニドと反応させるとホスフィンとこれら化合物と容易に交換した錯体を生じる。
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