研究課題/領域番号 |
14044102
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | (社)北里研究所 |
研究代表者 |
松尾 淳一 社団法人 北里研究所, 基礎研究所, 研究員 (50328580)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ポリマー担持型酸化触媒 / 塩化スルフィンイミドイル / アルコール / カルボニル化合物 / 触媒的酸化 / 19-ヒドロキシタキソール / 不斉全合成 / ダブルアルドール反応 / 触媒的酸化反応 / アルコール類 / スルフェンアミド / 臭素 |
研究概要 |
回収再利用が可能な酸化触媒としてポリスチレン担持型塩化スルフィンイミドイルを開発し、これを用いることによって様々な第一級および第二級アルコールが対応するアルデヒドやケトンへ簡便な実験操作で酸化されることを見出した。このポリスチレン担持型塩化スルフィンイミドイルは化学量論的酸化反応およびN-クロロスクシンイミドとの組み合わせによって触媒的酸化反応にも用いることができる有用な触媒であることを明らかにした。 また、N-クロロスクシンイミドの代わりに臭素を共酸化剤とするアルコールの触媒的酸化反応を開発した。この際、用いるスルフェンアミド触媒の構造について詳細に検討を行ったところ、従来用いてきたN-t-ブチルベンゼンスルフェンアミドのフェニル基のオルト位にニトロ基を導入したN-t-ブチル-2-ニトロベンゼンスルフェンアミドが最適の酸化触媒であることを見出し、様々なアルコール類が効率的にカルボニル化合物へ酸化されることが分かった。 以上の研究で開発したアルコール類の触媒的酸化反応を実際に19-ヒドロキシタキソールの全合成に適用し、その有用性を調べた。その結果、従来の酸化法では目的物を得ることが困難とされていた酸化ステップについてもこの触媒的酸化反応を利用することにより目的物が高収率で得られることが分かり、その有用性を実証することができた。また、ヨウ化サマリウム(I I)を用いるエポキシケトアルデヒドの分子内ダブルアルドール反応によって、19-ヒドロキシタキソールのBC二環性骨格を立体選択的に構築する手法を開発した。
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