研究課題/領域番号 |
14044107
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
勝村 成雄 関西学院大学, 理工学部, 教授 (70047364)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 合成化学 / 新規合成戦略 / 不斉合成 / アザ電子環状反応 / アルカロイド / 素早いアザ電子環状反応 / 不斉アザ電子環状反応 / キラル多置換ピペリジン / キラルなアミノインダノール誘導体 / 不斉転写基 / 光学活性インドールアルカロイド合成 / 高立体選択性 / 光学活性エピウレイン |
研究概要 |
申請者らはすでに、アザ電子環状反応を著しく促進させるための置換基効果を見出し、それを用いた不斉アザ電子環状反応を実現している。この不斉アザ電子環状反応を高立体選択的に実現するためには、オービタルの逆施的回転を一方向のみへ制御することが必要である。そのためには、不斉転写基でありキラル窒素供給源となるキラルアミンの大量供給が必要となる。そこで本年度はまず、(1)このような目的のために光学活性な7-アルキル-cis-1-アミノ-2-インダノール誘導体の大量合成法を確立した。これはDiels-Alder反応、不斉エポキシ化、Ritter反応を用いたものである。次いで、(2)開発したキラル窒素源を用いた不斉アザ電子環状反応により、2,4位に置換基を持つ4環性ジヒドロピリジン等価体を収率よく合成し、その後、4位の立体化学の制御と6位への立体選択的アルキル化を実現することにより、2,4,6-置換ピペリジン誘導体の高立体選択的合成を達成した。得られた分子は、インドリジジンアルカロイドであるデンドロプリミンの合成前駆体である。一方、(3)インドールアルカロイド合成に向けて、インドールの2位および3位にアザトリエンを結合させた系について不斉アザ電子環状反応を検討した結果、高い立体選択性を発現するためには、不斉補助基におけるアルキル基の存在とインドールにおける置換様式が密接に関係していることが明らかとなった。目下これらの結果を基にして、インドールアルカロイドであるコリナンティジンの合成を行っている。
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