研究課題/領域番号 |
14046211
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山中 卓 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20243157)
|
研究分担者 |
稲垣 隆雄 大阪大学, 高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所, 教授 (60044757)
LIM Gei Youb 大阪大学, 高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所, 助教授 (90332113)
佐藤 任弘 大阪大学, 高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所, 教授 (10013418)
山鹿 光裕 大阪大学, 大学院・理学研究科, 特任助手 (50379301)
田島 靖久 山形大学, 学術情報基盤センター, 助手 (50311577)
菅谷 頼仁 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80324747)
松村 徹 防衛大学校, 応用科学群応用物理学科, 助手
能町 正治 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90208299)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
348,100千円 (直接経費: 348,100千円)
2005年度: 63,200千円 (直接経費: 63,200千円)
2004年度: 101,400千円 (直接経費: 101,400千円)
2003年度: 98,400千円 (直接経費: 98,400千円)
2002年度: 85,100千円 (直接経費: 85,100千円)
|
キーワード | CPの破れ / K中間子 / 稀崩壊 / 小林益川行列 |
研究概要 |
1.K_L→π^0ννの崩壊を探索するKEK E391a実験: 2005年11月から1ヶ月間、3回目のデータ収集を行い、統計量を約2倍に増やした。1回目のデータ収集のデータのうち、まず1週間分のデータの解析を行い、現在の崩壊分岐比の上限値を約2倍改善する結果を得、2005年の夏にシカゴで行われたKAON2005国際会議で発表した。その後、1週間のデータについてさらに解析を進め、さらに改善した結果を坂下健氏の博士論文としてまとめ、現在、学術雑誌への発表の論文を準備している。また、2回目、3回目のデータ収集で得たデータについても、解析が進んだ。 2.Fermilab KTeV実験 米国Fermilabで収集したデータを用いて、K_L→πeνee崩壊を初めて観測し、その崩壊分岐比を求めた。これについては、3月のMoriond国際会議で発表された。 また、K_L→ππee、K_L→πeνγ、K_L→πμνγ、などの崩壊についても学術雑誌に発表した。 3.J-ParcにおけるK_L→π^0ννの実験計画 現在東海村で建設中のJ-Parc大強度陽子加速器を用いてK_L→π^0νν崩壊の分岐比を測定する実験について大量のシュミレーションを行った。その結果、1回目の実験では現在のE391a実験装置に改良を加えたものを移設して崩壊の初めての観測を目指し、その後、ビームラインと測定器に大幅な改良を加えて100事象以上集める実験を行う事が、最も有効である事が明らかになった。 また、J-Parcでの実験のために、ストロー型の飛跡検出器のビームテストを米国Fermilabでシカゴ大とともに行い、不感率の測定を行った。また、光子検出器の不感率についても過去の実験結果をまとめて学術論文に発表した。さらに、J-Parc用に開発した、ビーム中に置くガンマ線検出器をE391a実験で実際にテストした。また、鉛の間にシンチレーションファイバーを埋め込んだ測定器を作り、SPring8で試験した。また、波長変換ファイバーの読み出しに適するように量子効率を向上した、他チャンネルの光電子増倍管の開発と試験を行った。
|