研究課題/領域番号 |
14047201
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
神田 展行 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (50251484)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
39,000千円 (直接経費: 39,000千円)
2005年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2004年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 19,800千円 (直接経費: 19,800千円)
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キーワード | 重力波 / 相関データ解析 / 連星合体 / ブラックホール準固有振動 / レーザー干渉計 / データ解析 / 相関解析 / BH質量の分解能 / リングダウン / Matched Filter |
研究概要 |
H17年度は、米国LIGOグループとの国際共同研究の最終結果がまとまり、成果を論文および国際会議での発表に至った。 このことは本計画研究のもっとも大きな目的である「重力波イベントの相関解析による探索」が一応の成功を納めたことになる。 連星合体からのインスパイラル重力波探索については、TAMA DT8およびLIGO S2観測の同時観測データから、我々の銀河系について1年あたり49イベント以下(信頼度90%)という上限値を得た。 またバースト重力波については、h_<rss>>2x10^<-19>についておよそ0.2以下[トリガー/日](信頼度90%)の結果を得、これはLIGO S2単体での結果を更新し、TAMA実験との同時性を要求した解析による改善を示した。 本計画研究で世界に先駆けて行ってきたブラックホール準固有振動からのリングダウン重力波の探索については、TAMA DT6,7,8,9についての探索が行われ、我々の銀河系内での20太陽質量以下のイベントについて、3.4x10^<-2>[Hz]という上限値を得た。 これらの上限値は、天文学的には他の観測や予測に比して、まだ十分なインパクトをもつものではないが、重力波研究において国際協力あるいは先鞭をつけた手法によって、実データの解析から上限を得られたことは大きな価値をもつ。
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