研究課題/領域番号 |
14047219
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
藤本 眞克 国立天文台, 光赤外研究部, 教授 (90107475)
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研究分担者 |
高橋 竜太郎 国立天文台, 光赤外研究部, 主任研究員 (60270451)
新井 宏二 国立天文台, 光赤外研究部, 主任研究員 (50321584)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
305,000千円 (直接経費: 305,000千円)
2005年度: 69,100千円 (直接経費: 69,100千円)
2004年度: 81,000千円 (直接経費: 81,000千円)
2003年度: 77,900千円 (直接経費: 77,900千円)
2002年度: 77,000千円 (直接経費: 77,000千円)
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キーワード | 重力波天文学 / レーザー干渉計 / 重力波検出 |
研究概要 |
TAMA300の低周波帯における感度向上と運転動作の安定性向上をめざして、低周波防振装置SASの導入を開始した。また、TAMA300の性能向上に向け、散乱光雑音への対策、デジタル制御の導入、バックアップ用レーザー光源の開発を行った。実験に並行して、これまでに取得されたTAMA300のデータやLIGO干渉計との同時観測データを用いた各種重力波源の探査解析を進め、いくつかの結果を公表した。具体的には、 1.低周波防振SASを一つの干渉計ミラー用防振系に導入し、機械系の調整と制御系のテストの後、特性評価により各モードの共振がうまく制動されていることを確認した。つづいて干渉計全体を動作させ感度スペクトルを取ることで、SAS導入による不都合が現れていないことが確認できた。今後、順次SAS導入を進める予定である。 2.TAMA300の散乱光雑音への対策として、真空外の光学ベンチの防音化、光検出部の大口径化と真空対応化を進めた。また、干渉計制御のデジタル化に向けた試行を行って、動作引き込みの高速化やフレキシブルな制御系の実現が可能なことが確認できた。アデレード大学との共同研究で開発してきたTAMA300用10Wレーザーを、従来の光源に隣接してバックアップ用光源として設置した。 3.ブラックホールの準固有振動や超新星爆発からの重力波を検出する解析法を開発し、これまでに得られた300時間を超えるTAMA300の観測データに適用することで、重力波発生頻度の上限値を得た。また、米国LIGO干渉計との同時観測データの解析によって、バースト重力波に対する上限値を求めた。
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