研究課題/領域番号 |
14048228
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
塩原 匡貴 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (60291887)
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研究分担者 |
兼保 直樹 産業技術総合研究所, 環境管理研究部門, 主任研究員 (00356809)
矢吹 正教 国立極地研究所, 研究教育系(ただし・H16年度のみ分担), プロジェクト研究員 (80390590)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
34,200千円 (直接経費: 34,200千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
2002年度: 18,900千円 (直接経費: 18,900千円)
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キーワード | エアロゾル / 大気環境 / 東アジア / 地球冷却化 / 直接効果 / 光学特性 / 単散乱アルベド / エアロゾル光学特性 / エアロゾル複素屈折率 / 海洋境界層 |
研究概要 |
本研究では、日本各地の地上サイトおよび船上でのリモートセンシングおよび現場観測により東アジアにおける対流圏エアロゾルの光学特性を調べ、直接効果による気候影響を評価することを目的としている。そのため、気候影響を評価する上で重要なパラメタであるエアロゾルの屈折率や単散乱アルベド(single scattering albedo ; SSA)を光学観測に基づいて決定する方法を開発し(Yabuki et al., 2003)、現場観測に応用した(Shiobara et al., 2005)。同時に行われたエアロゾル粒子採取とその化学分析により、次のような研究成果を得た。 1.小笠原・父島での長期連続地上観測(2002.9〜2005.6)により、単散乱アルベド(SSA)が海洋性気団に覆われた小笠原の代表的な気象条件下では0.98〜1.0であるが、春季(4月)には0.96〜0.98、冬季(1月)には0.9前後の低い値となることがわかった。 2.一方、2002年〜2005年の間、毎年9月に実施された南極観測船「しらせ」による船上観測では、異なる気団を持つ気象条件下で異なる光学特性を示す3つの類型に大別される観測結果を得た。(1)清澄な海洋性気団のもとでは海塩粒子が豊富に見られ、その時のSSA=0.98〜1.0、(2)土壌性粒子や人為起源の硫酸性エアロゾルを含む大陸性気団のもとではSSA=0.94〜0.98、(3)大陸起源ながら日本上空を通過中に人間活動の影響を受けたと考えられる汚染大気のもとではSSA=0.85〜0.94の値を示した。 3.父島の観測結果としらせの観測結果は整合している。すなわち、共に清澄な海洋性気団のもとでは光吸収性の低い海塩粒子が支配的であるが、春季の大陸性気団が黄砂に代表される土壌性粒子を含むようになるとSSAはやや低い値をとるようになり、さらに、冬季モンスーンの強い吹き出し時に日本列島の風下に位置する父島では、日本上空を通過中に燃焼性物質を含む汚染の影響によりさらに低いSSAを示すようになる、と結論付けることができる。
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