研究課題
特定領域研究
ライダーネットワークによるエアロゾルの空間分布把握と、多波長ラマンライダーなどの高度なライダー手法による光学特性の精密測定の2つのアプローチで研究を行った。ネットワーク観測では、2波長(1064nm,532nm)の後方散乱および偏光解消度(532nm)の高度分布を連続的に観測し、球形および非球形エアロゾルの時間高度分布を多地点で継続的に取得した。高濃度イベント毎にエアロゾルの動態を解析するとともに、継続的データを用いて統計的な解析を行った。さらに、観測データを領域化学輸送モデルCFORSと比較することによって、東アジア域の黄砂と大気汚染エアロゾル動態がCFORSによっておよそ再現できることが検証された。一方、多波長ラマンライダーでは、3波長の後方散乱係数と2波長の消散係数の高度分布が独立に測定された。また、インバージョン法による解析によって、従来ライダー手法では困難であったエアロゾルの単散乱アルベドと有効粒径の推定が実現された。この手法により、2003年のシベリア森林火災の煙、2005年の典型的な黄砂層の光学特性を解析するとともに、継続観測により、355nmのライダー比の気候値を求めた。この他、2波長ミー散乱ライダーにより自由対流圏にバックグランド的に存在するエアロゾルの観測を行った。本研究の2つのアプローチにより、化学輸送モデルの検証と、気候モデルにおける各エアロゾル種の光学モデルの改良の観点から、モデル研究と関連する成果が得られた。また、航空機観測、船舶観測、山岳部における観測などと連携し、エアロゾル分布動態および大気構造に関するライダーデータを提供した。北京市におけるエアロゾルの微量金属成分の分析との連携においては、ライダー手法で求めた黄砂と大気汚染エアロゾルの消散係数と金属成分に相関が見られることなどが確認された。
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