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擬固体電解質とナノチタニア層との界面最適化による擬固体色素増感太陽電池の高性能化

研究課題

研究課題/領域番号 14050077
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関九州工業大学

研究代表者

早瀬 修二  九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 教授 (80336099)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード色素増感太陽電池 / 界面修飾 / カルボン酸 / 室温溶融塩 / イオン性液体 / ゲル電解質 / 暗電流 / 耐久性
研究概要

色素増感太陽電池(DSSC)は揮発性有機溶剤を含んだ電解液を使用しており、耐久性を確保するには十分な封止技術が必要である。我々は不揮発性の室温溶融塩をゲル化することにより電解質を固体化する技術が耐久性向上に有効であることを実証してきた。しかし室温溶融塩は有機溶剤タイプの電解液に比較し粘度が高くイオンの拡散定数が低いという欠点があった。限界電流を大きくするため電荷輸送体であるヨウ素の濃度を有機溶剤系電解液より10倍程度高くする必要があった。このため暗電流が大きくなり太陽電池性能の低下がしばしば見られた。チタニア界面を修飾して逆電子移動を抑制する試みが従来の溶剤系電解液で試みられてきた。しかしSnO_2を半導体電極に使った場合には大きな性能向上効果が報告されているがチタニアを使った場合には効果は小さいと報告されている。我々は溶融塩を電解液とするDSSCのチタニアナノ界面を修飾しその効果を調べた。チタニアナノ界面は色素分子で覆われているが、その隙間から逆電子移動が起こる。色素の間を埋めるblocking materialとして、(1)チタニア表面と反応しやすい、(2)色素の間を埋めることができるように分子が小さいなどの理由から、カルボン酸を選んだ。チタニア界面を酢酸でブロックしたチタニア電極を用いたDSSCは、未処理のDSSCに比較し短絡電流が8mA/cm2から13mA/cm2と大きく向上した。界面修飾は室温溶融塩を使ったDSSCの効率向上に非常に有効である。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] S.Mikoshiba, S.Murai, H.Sumino, S.Hayase: "Another Role of LiI/tert-Butylpyridine in Room-Temperature Molten Salt Electrolytes Containing Water for Dye-Sensitized Solar Cell"Chemistry Letters. 11号. 1156-1157 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] S.Mikoshiba, S.Murai, H.Sumino, S.Hayase: "Anomalous Increase in Photocurrent Density for Quasi-solid Dye Sensitized Solar Cells by Addition of Tetra(bromomethyl)benzene"Chemistry Letters. 9号. 918-919 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 早瀬 修二: "擬固体色素増感太陽電池の研究開発動向"Material Stage. 2巻9号. 22-26 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 早瀬修二: "色素増感太陽電池とゲル電解質"未来材料. 1号. 54-59 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 早瀬修二, 村井伸次, 御子柴智, 角野裕康: ""可視光利用技術最前線"の中の一章"技術教育出版. 11 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2018-03-28  

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