配分額 *注記 |
29,300千円 (直接経費: 29,300千円)
2006年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2005年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2004年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2003年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2002年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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研究概要 |
Ni, Rh, Ir, Mnなどの遷移金属ドーピングにより,ワイドバンドギャップ光触媒であるTiO_2やSrTiO_3の可視光応答化に成功した。さらに, TiO_2系光触媒では,電荷補償のための共ドーピングが有効であることが,いくつかの系で確認された。価電子帯制御による光触媒開発においては, Ag_3VO_4, Ag_<0.5>Pr_<0.5>Tio_3, SnNb_2O_6などの可視光応答性光触媒を見いだした。このように,数多くの光触媒の開発を通して,当初計画したバンドエンジニアリングの有効性が実証された。一方,水素生成光触媒であるSrTiO_3:Rhと酸素生成光触媒であるBiVO_4, Bi_2MoO_6, WO_3を組み合わせ,電子伝達系としてFe^<3+>/Fe^<2+>を介在させることにより,可視光照射下での水の水素と酸素への完全分解に成功した。ナノ酸化物光触媒(数100nmのサイズを持つSrTiO_3:RhとBiVO_4)を用いた光触媒系は, 520nmまでの可視光を利用でき, 420nmで量子収率3.9%を与えるという特徴を持つ。さらに,疑似太陽光照射下(AM-1,5)においても水の完全分解が進行することが確認された。また,固溶体形成を基礎とした材料設計により,硫黄系の還元剤を含む水溶液からの水素生成反応に高活性な硫化物固溶体光触媒CuInS_2-AgInS_2-ZnSを開発した。疑似太陽光(AM-1.5)照射下でK_2SO_3+Na_2S水溶液から8L/h・m^2の水素生成速度が得られた。さらに, 830nmまでの全可視光および近赤外光の利用が可能な黒色硫化物光触媒(Black Photocatal yst)の開発にも成功した。
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