研究課題/領域番号 |
14079102
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
河合 誠之 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (80195031)
|
研究分担者 |
吉田 篤正 青山学院大学, 理工学部, 教授 (80240274)
田代 信 埼玉大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (00251398)
村上 敏夫 金沢大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (60092350)
三原 建弘 独立行政法人理化学研究所, 牧島宇宙放射線研究室, 先任研究員 (20260200)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
149,600千円 (直接経費: 149,600千円)
2006年度: 24,400千円 (直接経費: 24,400千円)
2005年度: 33,800千円 (直接経費: 33,800千円)
2004年度: 41,400千円 (直接経費: 41,400千円)
2003年度: 33,900千円 (直接経費: 33,900千円)
2002年度: 16,100千円 (直接経費: 16,100千円)
|
キーワード | 宇宙物理学 / X線天文学 / ガンマ線天文学 / ガンマ線バースト / 宇宙物理 |
研究概要 |
観測的研究としては、HETE-2衛星によって2006年までに観測されたガンマ線バースト(GRB)の解析を続け、GRB051022(z=0.8)など可視光残光が殊に弱い「暗黒GRB」の少なくとも一部は、母銀河内の吸収によること、複数ピークをもつGRBの各ピークのスペクトルと強度が一つの関係式に従うこと、X線フラッシュXRF040916という一旦休止後に二つのめのピークを持つバーストの解析から、二つ目のピークが中心エンジン自体の活動が一旦休止後に時間をおいて活動を再開したものであることなどを明らかにし、それぞれ学術誌等に発表した。また、Swift衛星からの位置通報に基づいて「すざく」衛星によるGRB060105,GRB060904の追跡観測に成功し、X線残光精度の高い光度曲線を得て、Swift衛星による観測データの解析結果と合わせて学術誌等に発表した。さらに、Swift衛星の軌道上較正にもとづき、BAT検出器の高エネルギー応答関数を改良し、従来は取り扱えなかった350keVまでのスペクトルの解析方法を確立した。 機器開発の面では、国際宇宙ステーション搭載全天X線監視装置MAXIの主検出器であるガススリットカメラ(GSC)の搭載品の地上試験、地上較正を進め、エネルギーおよびコリメータ応答関数構築を進めた。また、将来の飛翔体搭載をめざし、X線偏光検出装置を3グループで並行して開発している。PoGO実験のグループは検出器の信号処理回路の設計、開発を進め、少数ユニットのモデルを用いてKEKでの放射光ビーム試験を行い、性能を確認した。三原らは試作機を大気球に搭載してかに星雲の観測を行った。かに星雲の硬X線をとらえることに成功したが、偏光については観測時間不足のため上限値を得るにとどまった。村上らは、小型探査機搭載用の2kg未満の軽量ガンマ線バースト偏光検出器の試作を行い、実験室において偏光検出性能の確認を行った。
|