配分額 *注記 |
35,600千円 (直接経費: 35,600千円)
2005年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
2004年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
2003年度: 11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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研究概要 |
最近10年間の確率的画像処理への統計力学的アプローチにおける研究代表者の研究成果を,基本的理論から具体的アルゴリズムの構成法にいたるまでわかりやすくまとめ,J.Phys.A, Vol.35,No37においてTopical Reviewという形で出版した.そこではベイズ推定を用いた確率的画像処理の一般論,厳密不等式を用いた解析的性能評価から始まり,平均場近似・ベーテ近似による確率的画像処理アルゴリズムの基本的理論の解説を行いつつ,更には実用的画像処理への応用も含めた形での解説を,画像処理の基礎知識を持たない物理分野の研究者にわかるように与え,同雑誌2002年インターネットダウンロードランキング2位にランキングされると言う形で高く評価された.イジングモデルおよびガウシアングラフィカルモデルを用いた確率的画像処理のベーテ近似(確率伝搬法)によるアルゴリズムを構成し,性能評価を行った.その成果の一部は学術雑誌J.PhysA, Vol.36・No.43およびVol.37,No.36に2本の学術論文として掲載されている.これらはいずれも.Phys.Aから高い評価をうけ,J.PhysA, Vol.37,No.36に掲載された論文は同号の表紙の写真に図面の一部が採用される形で高い評価をうけた.更に一般化された確率伝搬法による確率的画像処の定式化をクラスター変分法に基づいて行い,画像処理へ応用し,統計的学習理論と組み合わせることにより多様なデータに柔軟に対応する適応型画像処理システムとしての十分な性能と計算'度を有するフィルターとして構成できることを確認した.その成果の一部は電子情報通信学会論文誌(D-II),Vol.J88-D-II・No.12に公開し,更に森北出版から確率的画像処理についての専門書の形で出版した.
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