研究課題/領域番号 |
14102001
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代数学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上野 健爾 京都大学, 大学院理学研究科, 教授 (40011655)
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研究分担者 |
加藤 文元 京都大学, 大学院理学研究科, 助教授 (50294880)
川口 周 京都大学, 大学院理学研究科, 助手 (20324600)
望月 新一 京都大学, 数理解析研究所, 教授 (10243106)
高崎 金久 京都大学, 大学院人間環境学研究科, 教授 (40171433)
桂 俊行 (桂 利行) 東京大学, 大学院数理科学研究科, 教授 (40108444)
木村 弘信 熊本大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (40161575)
山田 泰彦 神戸大学, 理学部, 教授 (00202383)
江口 徹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20151970)
森脇 淳 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70191062)
加藤 和也 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90111450)
吉田 敬之 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40108973)
三輪 哲二 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10027386)
丸山 正樹 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50025459)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
107,510千円 (直接経費: 82,700千円、間接経費: 24,810千円)
2006年度: 19,500千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 4,500千円)
2005年度: 20,670千円 (直接経費: 15,900千円、間接経費: 4,770千円)
2004年度: 20,800千円 (直接経費: 16,000千円、間接経費: 4,800千円)
2003年度: 21,840千円 (直接経費: 16,800千円、間接経費: 5,040千円)
2002年度: 24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)
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キーワード | 無限可積分系 / モジュライ空間 / 共形場理論 / モジュラー函手 / 位相的場の理論 / 剛幾何学 / 数論幾何学 / パンルヴェ方程式 / 政論幾何学 / 無限次元代数 / 代数曲線 / ヤコビ多様体 / 曲線の退化 / 重複ファイバー / K3曲面 / KZ方程式 / モノドロミー表現 / タイヒミュラー空間 / ワイル群 / 遠アーベル幾何学 / Rigid幾何学 / ミラー対称性 / モジュライ函手 / 位相場の理論 / カラビ・ヤウ多様体 / p進解析空間 / 幾何学的クリスタル / 3次元多様体の不変量 / リー代数 / Artin-Mazur形式群 / p進微分方程式 |
研究概要 |
上野のグループは複素単純リー代数をゲージ対称性に持つ共形場理論(WSWN モデル)とアーベル的共形場理論を使ってモジュラー函手を構成し、このモジュラー函手から構成される位相的場の理論の性質を解明した。また、共形場理論で登場するモジュラー変換を記述するS行列が種数0のデータから完全に決まることを示した。さらに共形場理論の応用として4点付き球面の写像類群のNielsen-Thurston分類を考察し、この分類が正整数n≧2を固定したときに量子SU(n)表現から決定できることを示した。加藤文元のグループはこれまで提案されている中では一番広い意味での剛幾何学の建設を推進し、モジュライ空間の幾何学のもつ数論的側面を代数幾何学的に極限まで推し進めた。望月新一は代数曲線とその基本群との関係およびabc予想の定式化を巡って、代数曲線のモジュライ理論に関する今までとは異なる圏論的なアプローチを行い、函数体や代数体の被覆や因子の概念の圏論的に一般化して捉えることができるFrobenioidsの理論の構築、エタール・テータ函数の理論の構築など、今後のモジュライ理論のとるべき新しい方向を示唆する重要な研究を行った。さらに、モジュライ空間の代数幾何学的・数論幾何学的研究で多くの新しい成果が得られた。 無限可積分系の理論に関しては、高崎金久のグループは種々の可積分系を考察し、モジュライ空間がソリトン理論でも重要な役割をしていることを示した。また、パンルヴェ方程式とモジュライ空間との関係、無限次元代数と関係する統計モデルの考察、旗多様体の量子コホモロジーに関して種々の重要な成果が得られた。 本研究によってモジュライ空間が当初の予想以上に深い構造を持ち、また数学の基礎そのものとも深く関わり、その理解のためには、さらに数学的な精緻な道具を作り出していく必要があることが明らかになった。また、そのための準備やヒントの多くが本研究を通して明らかになった。
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