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バクテリアの運動性と病原性の共通起源を探るための表面超分子構造体の総合的解析

研究課題

研究課題/領域番号 14104022
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関帝京大学

研究代表者

相沢 慎一  帝京大, 理工学部, 教授 (50222451)

研究分担者 片山 栄作  東京大学, 医科学研究所, 教授 (50111505)
研究期間 (年度) 2002 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
72,150千円 (直接経費: 55,500千円、間接経費: 16,650千円)
2003年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2002年度: 60,060千円 (直接経費: 46,200千円、間接経費: 13,860千円)
キーワードバクテリア / べん毛 / ニードル複合体 / タイプIII輸送装置 / バイオインフォマティックス / 病原性因子 / タンパク質輸送 / 共通起源
研究概要

初年度はべん毛モーター・トルク発生器周辺のタンパク質の探索とその構造解析とに全精力を傾けることを目標とした。そのためには、すでに多くのことがわかっているサルモネラ菌だけでなく、他の種の未解決のべん毛モーターの解析も必須である。今年度は淡水性の光合成細菌ロドバクター(Rhodobacter sphaeroides)と下水に棲むコーロバクター(Caulobacter crescentus)のべん毛精製法の確立をめざした。
ロドバクターのべん毛モーターは一方向にしか回転せず、時折ストップ・モードを示すのが特徴である。精製したべん毛基部体はサルモネラ菌のものと比べて酸に弱いが、熱には同じように強いことがわかった。また、フックが通常のように曲がっているのではなく真っ直ぐであった。この直線状フックは多形性のため一過的にそうなっているのではなく、様々なpH条件下でも直線的であることからロドバクター特有の性質と考えられるが、べん毛モーターの一方向性とフックの形態とがどのように関係するのか未解決の問題である。この成果はJ.Bacteriol.誌に投稿し、現在第1段階審査を経て改稿中である。
コーロバクターのべん毛は極単毛で、細胞周期のある段階で菌体から放出される。この積極的べん毛放出にはべん毛基部体の破壊が伴うことが示されていた。これに呼応して、我々が精製したべん毛基部体はサルモネラ菌と大きく異なり、トリプシン分解されやすいことがわかった。しかし、トリプシン分解だけではロッドまで破壊することができず、したがってべん毛放出はできないはずである。現在べん毛破壊の他の条件を探している。この成果の一部は1月の国際学会で発表した。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Makinoshima et al.: "Growth phase-coupled alterations in cell structure and function of Escherichia coli."J.Bacteriol.. 185. 1338-1345 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Tamano et al.: "Purification and detection of Shigella Type III secretion needle complex"Methods in Enzymology. 358. 385-392 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Bardy et al.: "Identification and Localization of Flagellins FlaA and FlaB3 Within the Flagella of・・・"J.Bacteriol.. 184. 5223-5233 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Blocker et al.: "Type III secretion systems and bacterial flagella Insights into their function from・・・"PNAS. (in press). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Minamino, Aizawa: "Protein secretion pathways in bacteria"KLUWER,(in press). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Aizawa et al.: "Bacillus subtilis and its closest relatives: from Genes to Cells"ASM press. 629 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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